基本的対処方針変更および大学等の感染対策の徹底周知…文科省

 文部科学省は2022年2月18日、全国の大学・高等専門学校設置者に対し、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更」および「大学等における感染対策の徹底等」について周知した。オミクロン株の特性を考慮した大学等における感染対策の留意事項をまとめている。

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  • 新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について
 文部科学省は2022年2月18日、全国の大学・高等専門学校設置者に対し、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更」および「大学等における感染対策の徹底等」について周知した。オミクロン株の強い感染性・伝播性を考慮したうえで、大学等における感染対策の留意事項をまとめている。

 政府は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づくまん延防止等重点措置が行われていた北海道、青森県、福島県、茨城県、栃木県、石川県、長野県、静岡県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、福岡県、佐賀県、鹿児島県について、措置の実施期間を3月6日まで延長することを決定。一方、山形県、島根県、山口県、大分県、沖縄県の5県については、2月20日をもって措置を終了した。

 これにともない、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を変更。学校関係の記載については変更がないものの、文部科学省は大学等における感染対策に関する留意事項をあらためて整理して事務連絡として発出。感染対策の徹底を図りつつ学生の学修機会の確保との両立に引き続き取り組むよう求めた。

 大学等における感染対策の徹底等に係る留意事項は、感染状況やオミクロン株に関する知見等を踏まえて整理。感染の場が学校等に広がっていることを受け、適切な感染対策を求めている。オミクロン株では、不織布マスクの適切な着用を徹底することと十分な換気を行うことが特に重要だとし、学内における感染対策としてだけでなく、大学入学者選抜やこれから迎える卒業式・入学式等でも徹底するよう記している。

 加えて、風邪のような症状がある場合は参加しないこと、飲食につながる謝恩会は自粛の検討も含め、実施する場合は少人数・不織布マスクの着用徹底といった対策を講じるよう求めている。前年度コロナ禍で年度当初に実施できなかった式典を後日代替行事として実施したことにより、大学等への帰属意識が高まった等の例もみられるとして、状況によっては時期をずらした式典の実施等も視野に入れた検討を呼びかけている。

 その他、部活動や学生寮での感染対策、学内に感染者や濃厚接触者が生じた場合の対応についても明記。従来のデルタ株とは異なる性質をもつオミクロン株に適切に対処するよう留意事項を示している。
《畑山望》

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