東北大1年生は対面重視…一橋・お茶大も対面進める

 東北大学は2022年3月9日、2022年度の授業実施について公表。対面授業とオンライン授業を効果的に併用した授業を実施するが、人的交流が重要な1年生は対面中心に行う。その他、一橋大学やお茶の水女子大学等の国立大学の授業方針をまとめた。

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 東北大学は2022年3月9日、2022年度の授業実施について公表。対面授業とオンライン授業を効果的に併用した授業を実施するが、人的交流が重要な1年生は対面中心に行う。その他、一橋大学やお茶の水女子大学等の国立大学の授業方針をまとめた。

 東京都や神奈川県等の首都圏、北海道、大阪府等で新型コロナウイルス感染症に係るまん延防止等重点措置が3月21日まで延長されることになった。各大学は、4月からの授業について、方針を公開している。

 東北大学は、対面授業への出席が感染要因となった事例が発生していないことを踏まえ、2022年度の授業についても、十分な感染防止対策を継続しながら取り組む。各授業科目で学修する内容・特性にあわせ、キャンパスで行う対面授業とオンライン授業を効果的に併用した授業を実施。学部1年生をはじめとする低学年次学生の履修が主となる授業科目においては、学びの転換期にある学生が対象であること、大学の教育において豊かな人間性を涵養するために、直接の対面による学生同士や学生と教職員との間の人的な交流が行われることも重要な要素であることから、全学教育科目を中心に対面での学修効果を重視した授業を実施していく。

 一橋大学は、「2022年度の授業方針について」(2021年9月29日付)を3月4日に更新。2022年度の授業実施については、対面授業とキャンパスのもつ教育効果を確保する観点を重視しつつも、引き続きの感染症対策として3つの「密」(密閉・密集・密接)を防ぐため、教室定員上限を設け、可能な限り多くの科目を対面授業とする。ただし、教室の割振りが困難となる大人数科目等の一部科目については、オンラインで授業を行う。

 東京学芸大学は、2022年度は十分な感染対策を施し、対面方式を基本として授業を実施する。教室および授業の特性等により、一部の科目は遠隔方式により実施。なお、感染や濃厚接触が確認された場合、授業について公欠等の措置が取られる。また、授業実施方針は年度途中にも感染状況により変更される場合がある。

 お茶の水女子大学は、教室および授業の特性等によって一部の科目はオンラインで実施するが、可能な範囲で対面にて実施できるよう準備を進めている。学生は4月18日(前期授業開始日)以降、登校し対面授業に参加できるよう、首都圏(通学圏)に在住すること。各科目の授業実施方法はシラバスで確認する。

 また、首都圏の私立大学をみると、明治大学は、対面授業7割を目安に実施した2021年度の授業方針を見直し、感染予防対策を徹底しながら通学を前提とした対面授業を全面的に実施することを基本方針とする。なお、2022年度からの授業については、コロナ禍以前の授業運営に回帰するのではなく、教育効果の観点から有効と認められる一部の科目において、新型コロナウイルスの感染状況に関わらず、計画的に、メディア授業としてオンライン形式の授業を実施することで、コロナ禍の経験を生かした新たな教育を展開していく。

 慶應義塾大学は、大学全体としておおむね9割を超える授業科目が2022年度に対面で実施される予定。教室の換気設備増強等の環境整備を行い、感染防止対策を十分に講じるとともに、この2年間での知見を十分に生かし、オンライン授業をも活用した新しい学びの場の創出に向けて、準備を進めている。対面とオンラインの組み合わせ等、教育・学修上の効果を踏まえた新たな形態の授業も実施される予定だという。
《田中志実》

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