日本安全食料料理協会は、スポーツをしている子供をもつ親と管理栄養士を対象に「スポーツをしている子どもと食事」に関する調査を実施。7割以上の親が子供の食事の栄養バランスを意識していることがわかった。
調査は、スポーツフードマイスター資格認定試験を取り仕切る「日本安全食料料理協会」が実施したもの。スポーツをしている子供をもつ親503人と管理栄養士511人の計1,014人を対象にインターネットで行った。調査期間は2022年3月14日～3月16日。
まずスポーツをしている子供をもつ親に、子供の食事で気を付けていることを聞いたところ、「栄養バランス」がもっとも多く、ついで「量」「味」が続いた。
子供が取り組むスポーツの種目やトレーニングに応じて食事を変えているかを尋ねた質問では、「はい」が15.9％、「いいえ」が84.1％だった。食事と子供のスポーツでの成果に関連があると思うかという質問には、「関連があると思う」が54.1％と半数以上を占めた。
食事で大変だと思うことを聞いたところ、上位の回答は「必要な栄養をきちんと摂れるようにすること」「好き嫌いなく何でも食べてもらうこと」「メニューにバラエティーを持たせること」。子供のために食事作りを工夫している親が多いことが明らかとなった。
続いて管理栄養士に、食事はスポーツのパフォーマンスに影響するのかを尋ねたところ、「大いに影響する」「ある程度影響する」の回答が9割以上。どのような影響があるのかを具体的に聞いたところ、「体力」「筋力」「体格」が多かった。
スポーツの種目やトレーニングに応じて食事を変える必要はあるかとの質問には、9割以上が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答。さらに、スポーツをしている子供の食事で気を付ける点については、「栄養バランス」が81.0％でもっとも多く、ついで「食べる量」「食事の時間」だった。
栄養のプロからみて、スポーツをする子供に必要な食事の知識について、十分ではないと感じる親が多いかを尋ねたところ、「とても多い」「多い」が9割近くを占めた。多くの管理栄養士が親の知識不足を感じていることが明らかとなった。
