【大学受験2023】受験生数62.4万人で前年比2.0%減…旺文社予測

 旺文社教育情報センターは2022年10月21日、文部科学省が8月24日に公表した2022年度学校基本調査(速報値)に基づいた、大学・短大の学校数、学生数、次年度以降の受験生数予測を発表した。2022年度の学部学生数は過去最多を更新。一方、次年度受験生数は2.0%減の見込み。

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18歳人口&高卒者数&大学受験生数推移 (c) 旺文社 教育情報センター
  • 18歳人口&高卒者数&大学受験生数推移 (c) 旺文社 教育情報センター
  • 大学数、短大数の推移 (c) 旺文社 教育情報センター
  • 大学生数と女子占有率の推移 (c) 旺文社 教育情報センター
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 旺文社教育情報センターは2022年10月21日、文部科学省が8月24日に公表した2022年度(令和4年度)学校基本調査(速報値)に基づいた、大学・短大の学校数、学生数、次年度以降の受験生数予測を発表した。2022年度の学部学生数は過去最多を更新。一方、次年度受験生数は2.0%減の見込み。

 学校基本調査は、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにするため、文部科学省が1948年度より毎年実施している全国調査。2022年度調査結果の速報では、2022年5月1日現在の学校数や学級数、学校種ごとの在学者数・教職員数を公表した。調査対象は、幼稚園と幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会。

 2022年の大学数(大学院大学を含む)は調査開始以来、過去最多となる807校、短大は前年比6校減の309校。設置者別で見ると、大学では約30年で私立が2倍近くまで増加。1989年から2022年の比較では、私立大学364校から620校まで増えている。一方短大は1996年の598校をピークに減少が続いている。2012年度以降、学校数の減少ペースは多少落ち着いたものの、今後も志願者減を背景にした学校数の減少は継続すると思われる。

 大学の学部学生数は、前年比約7,000人増の263.2万人で過去最多を更新。2015年度以降、学部学生数は増加が続いている。設置者別の人数は、国立が43.1万人、公立が14.4万人、私立が205.8万人で、78.2%を私立が占めた。学部生の女子占有率は45.6%と、前年同水準で過去最高を維持。短大の学科学生数は、前年比約7,600人減と大きく減少し9.2万人に。学科生の女子占有率は87.5%。

 旺文社教育情報センターは、学校基本調査や入試結果をもとに、今後の受験生数予測を発表。18歳人口の減少や大学現役志願率の動向、既卒生の減少等を踏まえ、2023年入試の受験生数は前年比2.0%減の62.4万人と予測。大学現役志願率は前年比0.5ポイント増の59.3%、大学現役入学率は前年比0.2ポイント増の91.7%と予測している。

 学校基本調査速報による分析は、旺文社教育情報センターWebサイトに掲載している。


《畑山望》

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