高校生の6割がネット依存傾向、スマホ所有で長時間利用…総務省調査

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情報通信機器の利用状況
  • 情報通信機器の利用状況
  • ネット依存的傾向の区分分類
  • ネットを利用することによる日常生活への影響の自己分析
  • ネットを利用するために何をする時間を犠牲にしているか(複数回答)
  • スマートフォンを持ってからの生活時間の変化(「長くなった」割合)
  • スマートフォンを持ってからの生活時間の変化(「短くなった」割合)
 高校生のネット依存傾向が6割に上ることが、総務省情報通信政策研究所が実施した「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」の結果から明らかになった。スマートフォン所有者は、ネット利用や動画視聴の時間が長くなる傾向にあり、ネット依存傾向も高かった。

 インターネットの長時間利用によって実生活に悪影響が出る「ネット依存」事例が一部で問題となっていることを受け、若年層のインターネット利用やネット依存につながる傾向への影響を把握しようと実施。小学生(4~6年生)、中学生、高校生、大学生・社会人(25歳まで)2,609名を対象に2月、オンラインアンケートを実施した。

 情報通信機器の利用状況は、パソコン(タブレット端末は除く)がもっとも高く90.9%。年代が上がるにつれてパソコンの利用率は高くなり、高校生で96.0%、大学生で98.3%と高い割合を占めた。スマートフォンの利用率も年代が上がるごとにアップし、高校生で51.1%、大学生68.5%、社会人70.0%だった。

 ネット依存的傾向については、アメリカの心理学者、キンバリー・ヤング博士が作成した20項目の診断基準を試行的に用いて得点化。ネット依存的傾向を「高(70点以上)」「中(40~69点)」「低(20~39点)」という3区分に分類した。

 その結果、全体では「高」が6.3%、「中」が37.5%、「低」が56.2%だった。年代別で見ると、高校生がもっとも高い傾向にあり、「高」が9.2%、「中」が50.8%と、6割にネット依存的傾向が見られた。スマートフォン所有別では、所有者の方が非所有者よりも高く、「高」は6.8%、「中」は43.7%と、半数以上にネット依存的傾向が見られた。

 「自分はネット依存だと思う」と回答した人の割合も「高校生以上」と「スマートフォン所有者」で高く、高校生40.4%、大学生39.5%、社会人38.7%、スマートフォン所有者35.4%という結果だった。

 ネットを利用するために犠牲にしている時間がある人は、57.2%と過半数を超え、年代別では高校生と大学生の割合が高かった。犠牲にしている時間は、「睡眠時間」が最多の37.1%、次に「勉強の時間」が31.9%を占めた。

 スマートフォンを持ったことによる時間の変化では、「ネット利用」と「動画視聴」が「長くなった」とする回答が6割を超え、他項目より圧倒的に高かった。逆にスマートフォンを持ってから「短くなった」のは、「テレビを見る時間」がもっとも高く29.2%。そのほか、「睡眠時間」(23.6%)、「本を読む時間」(21.6%)、「家にいてパソコンでネットを利用する時間」(20.9%)などとなっている。
《奥山直美》

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