大阪府教委が公立高入試に英検やTOEFL活用へ、平成29年度から

 大阪府教育委員会は9月20日、TOEFLなど外部の英語検定試験を府立高校入試に活用する方針を決定した。独自に設定した基準で英語検定のスコアを高校入試に換算して反映させる。平成29年度の府立高校入試から導入する。

教育・受験 受験
大阪府
  • 大阪府
  • 日本英語検定協会
  • TOEFL
  • IELTS
 大阪府教育委員会は9月20日、TOEFLなど外部の英語検定試験を府立高校入試に活用する方針を決定した。独自に設定した基準で英語検定のスコアを高校入試に換算して反映させる。平成29年度の府立高校入試から導入する。

 実践的な英語力を育成しようと、5月に発足した英語教育改革チームが中心となって情報収集や議論を続け、9月20日に開催した大阪府教育委員会議で議決された。

 英語検定試験の活用は、日ごろから実用的な英語の習得を目指して頑張る中学生を評価するための新たな手法。「読む」「聞く」「書く」「話す」という英語の4技能を測定する指標として、英検、TOEFL、IELTS(アイエルツ)を選んだ。IELTSは、イギリスを中心に普及している英語運用能力試験で、近年日本でも受験者が急増している。

 府教委では、これら3つの検定試験について、独自の指標を設定。満点を100とした場合、英検では準1級を100、2級を80、TOEFLではiBT60点を100、50点を90、40点を80、IELTSではバンドスコア6を100、5.5を90、5を80とみなして、入試の英語得点と比較し、高い方を採用する。

 現在の小学6年生が受験する平成29年度府立高入試から適用される。府教委は「これまでの入試では『話す』という技能を測ることが難しかった。日ごろから意識を持って頑張る生徒を評価することで、実践的な英語力、国際競争力の向上などにつながれば」としている。
《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top