2014年度eラーニング市場は前年120.8%の1,665億円、通教タブレットが貢献

 矢野経済研究所は4月6日、「eラーニング市場に関する調査結果2015」を発表した。2014年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比120.8%の1,665億円。大手教育事業者による学習コース導入が、拡大に貢献した。

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 矢野経済研究所は4月6日、「eラーニング市場に関する調査結果2015」を発表した。2014年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比120.8%の1,665億円。大手教育事業者による学習コース導入が、拡大に貢献した。

 調査は1月から3月、eラーニングシステム開発・構築・販売事業者、eラーニングコンテンツ開発・製作・販売事業者、eラーニングを介した研修や講義を提供・運営する事業者などを対象に実施した。

 なお、同調査におけるeラーニング市場とは、インターネットなどのネットワークを利用した学習形態が対象。ゲーム機やパソコン向けソフトウェアを利用したものは除いている。学習コンテンツとしては、ビジネス、教科学習、語学、IT技術、資格取得、教養・雑学など幅広いジャンルを含んでいる。

 2014年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比120.8%の1,665億円と拡大を見込んでいる。B to B(法人向け)市場は、大手ユーザー企業を中心にe ラーニングへの投資も復調基調にあり、前年度比101.2%の575億円と微増推移となっている。

 一方、B to C(個人向け)市場は、通信教育、学習塾などの大手教育事業者による情報通信技術を活用したサービスの導入により、前年度比134.6%の1,090億円と大きく伸長し、市場規模拡大をけん引した。特に大手通信教育事業者における学習専用タブレット端末を利用した学習コースが市場規模拡大に大きく貢献した。

 2015年度は、B to C市場のサービス増加が予想される一方、無料や低価格のサービスが中心となることが想定され、市場規模は前年度比100.6%の1,675億円と、堅調推移の予測となっている。
《奥山直美》

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