私大新入生の生活費、家賃を除いて1日あたり790円…仕送り額は過去最低更新

教育・受験 保護者

「受験から入学までの費用」(住居別)
  • 「受験から入学までの費用」(住居別)
  • 自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」と税込年収に占める割合
  • 6月以降の仕送り額(月平均)の推移
  • 「受験から入学までの費用」の負担感
  • 奨学金の希望と申請状況
  • 奨学金を希望したが申請しなかった理由
  • 私大授業料への「直接助成制度」の必要性
 東京私大教連は4月5日、「私立大学新入生の家計負担調査」を発表した。「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者212万6,144円、自宅通学者154万6,644円。毎月の仕送り額は過去最低を更新し、家賃を除いた1日あたりの生活費は790円であることがわかった。

 「私立大学新入生の家計負担調査」は、2016年4月の首都圏の私立大学・短期大学に入学した新入生の家計負担状況をまとめたもの。対象大学は、中央大学、早稲田大学、麻布大学、作新学院大学など、東京9校、神奈川1校、埼玉1校、千葉2校、茨城1校、栃木2校の計16大学・短期大学。2016年5月~7月にアンケートを行い、4,871件の有効回答を得た。

 受験費用や家賃、初年度納付金などを合計した「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者が212万6,144円で前年度より1万6,500円減少、自宅通学者が154万6,644円で前年度より1万800円増加した。「受験から入学までの費用」のうち初年度納付金が占める割合は、自宅外通学者が61.7%、自宅通学者が84.8%となっている。

 受験費用や私大初年度納付金、仕送り額などの「入学の年にかかる費用」は、自宅外通学者の場合292万7,444円と前年度と比べ2万5,700円減少。自宅外通学者の世帯における「税込年収」に関しては、平均899万2,000円となっており、年収に占める「入学の年にかかる費用」は32.6%にのぼる。

 「仕送り額」の平均は、入学直後の新生活や教材の準備で費用がかさむ「5月」が10万700円で1,100円減少、出費が落ちつく「6月以降(月平均)」では1,000円減の8万5,700円となった。「6月以降(月平均)」の仕送り額は、過去最低額であった前年をさらに下回り過去最低を更新。「6月以降(月平均)」から家賃を除いた生活費は1か月2万3,700円、1日あたりの生活費は790円だった。

 入学費用を借入れした家庭は17.9%、平均額は182万5,000円(自宅外211万9,000円、自宅159万7,000円)。自宅外通学者の借入れ額は過去最高額となった。受験から入学までの費用の負担感を聞くと、91.1%が「たいへん重い」「重い」と回答している。

 日本学生支援機構(旧日本育英会)などの奨学金は、全体の半数以上が「希望する」となっており、希望者のうち奨学金を「申請した」は62.0%。自宅通学者より、自宅外通学者のほうが「希望する」「申請した」の割合が高い傾向にある。奨学金を希望したが申請しなかった理由は、「申請基準にあわない」36.9%、「返済義務がある」33.5%など。「返済義務がある」は過去最高となっており、返済への不安が高まっていることがわかる。私大の授業料を対象に直接家庭に国が補助を行う「直接助成制度」について、現在制度はないが89.0%が「必要あり」と回答している。

 調査の結果は、東京私大教連Webサイトにて公開されている。
《黄金崎綾乃》

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