どうなる?神奈川公立【高校受験2018】模試活用で効果的なラストスパート

教育・受験 中学生

矢口秀幸氏と金澤浩氏
  • 矢口秀幸氏と金澤浩氏
  • 湘南ゼミナール 教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏
  • 湘南ゼミナール 広報室長の矢口秀幸氏
  • 金澤浩氏と矢口秀幸氏
 高校入試本番まで残りわずかとなった。2018年度の神奈川県高校入試の予想とともに、これからの過ごし方のアドバイスや、2019年度以降の受験生に意識してほしい点を湘南ゼミナール教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏と広報室長の矢口秀幸氏に聞いた。

人気高まる公立トップ校と特徴ある私立高校に注目



神奈川県の公立高校入試の特徴について教えてください。



金澤氏:2017年度からマークシートが導入されたため、数学を中心に全体的に難易度がやや下がりました。2018年度もマークシート方式は継続されるため、大きな難易度の変化はないと予想しています。各教科の特徴としては、国語がやや易しく、理科と社会が非常に難しいです。また、各教科ともに15~20点くらいの配分で記述問題も課されますので、時間内に記述をする練習も必要です。

 また、各学校の志願者の平均倍率は1.2倍前後で安定していますが、難関校ほど高倍率となる傾向は強まってきています。将来の選択肢の幅をできるだけ広くもっておくために、難関校に進学しておきたいという意図が背景にあるのだと考えています。

特色検査実施校の入試の特徴について教えてください。



金澤氏:特色検査には、自己表現検査と実技検査の大きく2種類があります。自己表現検査は単なる知識を問う問題ではなく思考力や理解力を問う教科横断型の試験が多く、実技検査は芸術やスポーツ系などの専門学科の高校を中心に、実技能力を測る試験となっています。自己表現検査には、筆記テストのような形式のものと、作文やスピーチ形式で実施するものがあり、特にトップ校では自己表現検査の結果が合否判定に大きく影響をします。2017年度から採点済みの入試答案を受験者に返却する仕組みが取り入れられたことを背景に、筆記テスト型の特色検査で記述形式を採用する学校が減り、多くの学校で問題の難易度はやや下がっている傾向にあります。

湘南ゼミナール 教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏
湘南ゼミナール 教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏

2020年度の大学入試改革の影響は高校入試にも出ていますか。



金澤氏:神奈川特有の特色検査は、思考力を問う形式であるという点で、新大学入試で求められる能力を養うことができる画期的な入試だと考えています。そのため、トップ校は大学入試改革へいち早く対応を進めていると感じています。また、2018年度の高校受験生が大学入試改革第1期生となることから、神奈川県では中大横浜、法政、日大などの大学附属校の人気が上昇しています。

人気が高まっている学校はありますか。



金澤氏:学力向上進学重点校に横浜翠嵐と湘南が他校に先駆けて正式に選定されたことにより、2018年度の人気はさらに上昇すると予想しています。また、私立高校では法政国際に注目しています。法政国際は、2018年度より共学化され、神奈川県内では、高校から入学できる唯一の国際バカロレアコースが設置されました。また、横浜国際も2019年度から国際バカロレアコースを設置する準備を進めているため、2019年度以降、人気が上がるのではないかと予想しています。

学校の特徴を理解して併願校選択



併願校の選び方について、難関校・中堅校志願者別にアドバイスをお願いします。



金澤氏:いずれも、必ず高校に足を運んで、特徴を知ったうえで併願校を決めてください。まず難関校志望者ですが、併願校を成績だけで決めるのではなく、オープン型入試(内申点での事前の相談や合格の保証などがなく入試当日の試験の成績のみで合否が決定される方式)で1~2校は難易度の高い学校にチャレンジしてほしいです。このオープン型入試の受験校は遅くとも年内には確定するようにしましょう。

 また、部活や課外活動、立地なども学校を決める重要な要素となりますので、中堅校志望者は、大学進学実績だけではなくどんな高校生活を送りたいのかをしっかりと考えたうえで併願校を選んでほしいと思います。

ラストスパートに効果的な学習



2018年度受験生は、入試本番まで残りの期間をどのように過ごしたらいいでしょうか。



金澤氏:勉強面では、模擬試験の結果を起点に学習を進めることが、一番効率的です。今までに受けた模試で構いませんが、模試を受けていない場合は必ず近い日程で受験しましょう。そして模試を受けたら、すぐに自己採点をして何が課題なのかを分析し、次にやるべきことを明確にしましょう。また、成績表が返ってきたら、どの教科のどの単元が苦手なのかを把握しておくことも重要です。

 精神面では、自分の中の不安な気持ちとどう付き合っていくかが大切だと考えています。この時期は、志望校に合格できるかと不安になったり、志望していない学校のことが気になったり、いろいろと心配になることもあると思います。ただ、受験生に伝えたいのは、不安に思っているのは自分だけではなく、皆も同じであるということです。不安に思っていることを誰かに話してみることもお勧めです。たとえば保護者や学校の先生、塾の先生など、人に話してみることで、すっきりとした気持ちでまた勉強に臨むことができると思います。

中1・中2生も早めに学校を見に行こう



2019年度以降の受験生(中1・中2生)は、普段はどのような点を意識して学習を進めればいいでしょうか。



金澤氏:大きく3点のことを意識してほしいと思います。まず1点目は、学校の授業をしっかり聞くことです。先生が話した内容を頭で理解しているつもりでも、説明できるまで理解していないことがあります。人に説明できるかどうかを理解の一つの基準としてほしいです。取り組み方を変えることで、より深く理解することができます。

 2点目は、定期テストを目標として計画的に勉強してください。試験直前になって対策を始める方が多いですが、定期テストには数か月間勉強した内容が出題されますので、前述したとおり日々の授業をしっかりと理解し、時間に余裕を持って取り組んでほしいです。

 3点目は、定期テスト後に必ず解き直しをすることです。受けっぱなしにはせず、間違えた問題を解き直して、次に同じような問題が出題されたときに間違えないように意識しましょう。

矢口氏:学校の成績には、試験の結果だけでなく授業中の態度や課題の提出状況も考慮されますので、日々の授業に関心をもって取り組んでほしいです。また、中2と中3の内申の結果が、最終的な内申点として反映されます。制度上は中1の内申点は反映されませんが、学習態度や姿勢を急に変えることは難しいため、中1からの日々の積み重ねが大事だと思っています。手を抜かずに学校生活を過ごしましょう。

湘南ゼミナール 広報室長の矢口秀幸氏
湘南ゼミナール 広報室長の矢口秀幸氏

志望校はどのように決めればいいでしょうか。



金澤氏:中1と中2のうちにぜひ、興味関心が高い高校の文化祭や説明会に足を運んでほしいと思います。高校の雰囲気を肌で感じることで、自分が高校生になったときの具体的なイメージをもちやすく、学習意欲の向上にもつながります。神奈川県では毎年10月に「学校へ行こう週間」を実施しており、その期間は誰でも学校見学をすることができます。そのような機会を活用して、さまざまな学校を積極的に見に行ってください。

柔軟な学習スタイルと環境作りにこだわる湘南ゼミナール



湘南ゼミナールの特徴について教えてください。



金澤氏:湘南ゼミナールでは、オリジナル指導法の「QE授業」と呼ばれる学習スタイルを実践しています。QE授業には主に4点の特徴があります。

 1点目は、生徒の理解度や習熟度に合わせて柔軟に授業を実施することです。授業内では生徒が問題を解けたかどうか挙手確認して、生徒の理解度に応じて出題する問題の難易度や進度を変えています。

 2点目は、授業内ではテキストを使わず、生徒の習熟度に合わせた問題を解かせていることです。宿題では習った内容が定着しているか確認するためにテキストを使いますが、基本的には講師が生徒のレベルに合わせたオリジナルの授業を展開しています。

 3点目は、生徒に正解までの考え方や解き方を考えてもらう質問をすることで、考える力を養っていることです。生徒に「なぜこの正解になったのか」を考えて発言してもらい、生徒と講師の双方向のやり取りがあるような授業を意識しています。

 4点目は、授業内で生徒を積極的に褒めて自信を持てるよう働きかけていることです。生徒が授業を受けることでモチベーションを上げ、最終的には家でも自ら宿題をやるような状況を作ることを目指しています。

矢口氏:全教科ともに小テストを実施しており、授業で学んだことを、宿題と小テストでどれくらい定着しているか確認します。この授業・宿題・小テストの3つのサイクルを通して確実な定着を図ることを目指しています。できなかったところは授業内でフォローしたり、定期テスト前は対策講座を開講しています。

金澤氏:生徒が勉強することを楽しいと思い、前向きに取り組むことができるような環境作りも重視しています。湘南ゼミナールでは、一緒に勉強している仲間や講師を1つのチームと考えていて、みんなで一緒に伸びていきたいと思っています。それと同時に生徒同士はお互いにライバルとしての意識ももち、切磋琢磨できるような環境も整っています。

 12月には、全中3生を対象に面接対策講座を行います。志望理由やどのような学校生活を送りたいのかなど、実際の面接を想定した質問をします。また、普段通っていない教室に行ってもらい、会ったことのない講師と面接練習をすることで、できるだけ本番に近い環境で面接に慣れていってほしいと考えています。

金澤浩氏と矢口秀幸氏
金澤浩氏と矢口秀幸氏

ありがとうございました。



 模試の分析を通した弱点克服や納得できる併願校選びなど、本番までの残りわずかな期間でまだまだできることがあるため、受験生は悔いのないように毎日を過ごしてほしい。また、2019年度以降の受験生も、公立高校や私立高校の今後の動向に注目をしつつ、日々の学校の授業を丁寧に受けていくことが、最終的には志望校に合格する近道となりそうだ。

湘南ゼミナールの冬期講習



<12月授業+冬期講習をセットで無料体験>
対象:小4生~中3生
・12月授業:2017年11月28日(火)~12月23日(土)
・冬期講習:2017年12月26日(火)~2018年1月6日(土)
※湘南ゼミナールが初めての小学生は完全無料、中学生は教材・テスト費のみで受講できる湘南ゼミナール冬のスペシャルキャンペーンを実施中。体験後、入会した方への特典もある。

平成30年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜スケジュール



 願書受付:2018年1月29日(月)~31日(水)
 志願変更:2018年2月5日(月)~7日(水)
 学力検査:2018年2月14日(水)・5教科
 特色検査・面接:2018年2月15日(木)・16日(金)
 合格発表:2018年2月27日(火)
※インフルエンザなどが原因で受験できなかった場合には追検査が2月20日(火)に実施される。
《佐田優佳》

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