海外留学した日本人、2016年は約8万人…JAOS調査

 海外留学協議会(JAOS)は2017年12月19日、2016年にJAOS加盟の留学事業者40社から留学した留学生は7万9,123人であると発表した。ほかの調査と合算すると日本人の留学生数は20万人超と推測できるという。

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留学渡航国別の日本人留学生数
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 海外留学協議会(JAOS)は2017年12月19日、2016年にJAOS加盟の留学事業者40社から留学した留学生は7万9,123人であると発表した。ほかの調査と合算すると日本人の留学生数は20万人超と推測できるという。

 「JAOSによる日本人留学生調査」は、日本人の留学生数をより明らかにし、留学業界全体を発展させるために行われたもの。従来、文部科学省などが発表する調査結果には含まれていなかった、中高生の留学や社会人の語学留学のデータなどを含めた新たな留学生数統計データとして毎年発表している。

 調査の結果、2016年のJAOS加盟の留学事業者40社の年間留学生数は7万9,123人。留学目的は、「語学留学(3か月未満)」が56.4%と半数以上を占め、「語学留学(3か月以上)」12.9%と合わせると約7割にのぼった。「中学・高校留学交換&私費(語学研修のみは含まない)」は19.2%であった。

 渡航先は、「アメリカ」24.0%、「オーストラリア」22.0%、「カナダ」15.4%、「イギリス」8.3%、「フィリピン」7.9%、「ニュージーランド」7.1%の順に多かった。北米、ヨーロッパ、オセアニアの留学国が全体の約8割を占めているが、フィリピンやシンガポールなどアジアも1割を超えていた。特に、「フィリピン」が大きく躍進し、ニュージーランドを抜いて5番目に多い留学渡航先となっている。

 なお、2017年3月に発表された文部科学省の「日本人の海外留学状況」の日本人留学生数は5万3,197人、日本学生支援機構(JASSO)の「協定等に基づく日本人学生留学状況」の日本人留学生数は5万4,455人だった。文部科学省の統計はおもに高等教育機関に在籍する日本人留学生数、JASSOの統計は日本の大学が行う留学プログラムなどで留学した日本人大学生数をまとめている。

 JAOSによると、文部科学省やJASSOの発表統計、JAOSの統計数値を合わせ、JAOS非加盟の留学事業者の手配数を推定すると、日本人留学生数は実質20万人を超えているという。
《外岡紘代》

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