英語成績提供システム、スケジュールなど大学へ通知

 大学入試センターは2019年5月30日、「大学入試英語成績提供システム」の利用について、全国の大学に通知した。大学への成績提供スケジュール、提供される項目など、現時点で明らかになっている情報を知らせるとともに、受験生への周知などを求めている。

教育業界ニュース 文部科学省
大学への成績請求・提供のスケジュール(現時点の予定、受験期間はイメージ)
  • 大学への成績請求・提供のスケジュール(現時点の予定、受験期間はイメージ)
  • 成績提供システムを通じて大学へ提供される項目
  • 「大学入試英語成績提供システム」について(活用イメージ)
  • 大学入試英語成績提供システム参加要件を満たしていることが確認された資格・検定試験
  • 各資格・検定試験とCEFRとの対照表
 大学入試センターは2019年5月30日、「大学入試英語成績提供システム」の利用について、全国の大学に通知した。大学への成績提供スケジュール、提供される項目など、現時点で明らかになっている情報を知らせるとともに、受験生への周知などを求めている。

 「大学入試英語成績提供システム」は、英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を適切に評価するため、大学入学共通テストの枠組みにおいて、民間の資格・検定試験を活用するもの。大学入試英語成績提供システムに参加する資格・検定試験の成績情報を大学入試センターが電子データで一元的に集約・管理し、請求があった受験生の成績を大学に提供する。

 大学入試センターでは、文部科学省が2017年7月に「大学入学共通テスト実施方針」を策定・公表したのを受け、2018年12月にも大学入試英語成績提供システムの概要を全国の大学や高校に通知している。今回は、現時点で明らかになっている情報を整理して全国の大学に通知した。

 具体的なスケジュールについては、9月以降の総合型選抜、11月以降の学校推薦型選抜の利用も考慮し、資格・検定試験の受験期間(4~12月)を3つに分け、それぞれに成績提供開始時期を設定。各受験期間に対応し、大学への成績提供開始時期は「9月以降」「11月以降」「2月以降」の3回に設定予定だとした。

 大学入試英語成績提供システムを通じて大学に提供される項目は、「総合CEFR段階別表示」「総合スコア」が全資格・検定試験共通、「4技能別のCEFR段階別表示」「4技能別のスコア」「級の合否」などは一部の資格・検定試験で提供する予定。

 大学入試英語成績提供システムを利用する場合の申込方法は、現在検討中。大学への成績提供手数料は、活用パターンに応じて「大学入学共通テストの成績のみ」「大学入学共通テストの成績および資格・検定試験の成績」「資格・検定試験の成績のみ」の3区分ごとの設定を検討している。

 このほか、大学入試英語成績提供システムは2020年度から新たに導入されるシステムであることから、「受験生に十分な周知を行うことが必要」と記載。成績提供システムを活用する場合は、募集要項などで入学志願者がいつまでにどの資格・検定試験を受験する必要があるかなどをわかりやすく示すよう求め、記載事項も例示している。

 なお、通知内容は現時点の予定。成績請求・提供スケジュールの詳細は、確定次第、通知予定だという。
《奥山直美》

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