“お子さまの夢中”を引き出すことが強み、幼児向け通信教育「こどもちゃれんじ」

 幼児の学習の選択肢として人気の高い「通信教育」、その中で高い顧客満足度を獲得した「こどもちゃれんじ」の特長や未就学児の学び、そして親の関わり方について、ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈氏に聞いた。

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ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈さん
  • ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈さん
  • ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈さん
  • へんしんロボキットに挑戦するしまじろう
  • 「保護者向け冊子」について説明する橋本さん
  • ぽけっとの「保護者向け冊子」ではお子さまの通園状況別に情報を提供
  • 音声タッチペンの「はてなくん」
  • 2年連続「最優秀賞」を受賞。しまじろうと、妹のはなちゃん
 2020年、小学校で新学習指導要領が全面実施される。学校教育が大きく変わるといわれている今、入学前にどんな準備をしておけばよいのかと、悩んでいる幼児の保護者も多いのではないだろうか。

 2019年12月に保護者満足度で決定した「イード・アワード2019 通信教育」の幼児の部では、ベネッセコーポレーションの「こどもちゃれんじ」が、前年に続き最優秀賞を獲得。さらに部門賞「子どもが好きな通信教育」(幼児)も受賞した。「子どもが好きな通信教育」は同賞設置以来8年連続の受賞となる。

 幼児の学習として人気の高い「通信教育」、その中で高い顧客満足度を獲得した「こどもちゃれんじ」の特長や、未就学児の学びや親の関わり方について、ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈さんに聞いた。

顧客満足度の高さは信頼の証



--イード・アワード通信教育・幼児で2年連続「最優秀賞」おめでとうございます。ご受賞をどのように受け止められましたか。

 こどもちゃれんじの部員一同、とても喜んでおります。

 こどもちゃれんじが大切にしているのは、子どもの意欲を引き出し小さな「できた」に寄り添うこと、夢中になる遊びや学びを届けることで、こういった講座の原点であり続ける部分を多くのご家庭に受け入れていただいたことを本当に嬉しく思っておりますし、これからもお子さまや保護者の方にとって必要な存在であり続けられるよう努力していきたいと思います。

親子のコミュニケーションを引き出す教材



--「子どもが好きな通信教育」は8年連続でご受賞されています。

 「こどもちゃれんじ」は、ぷち(1~2歳向け)、ぽけっと(2~3歳向け)、ほっぷ(3~4歳向け)、すてっぷ(4~5歳向け)、じゃんぷ(5~6歳向け)のコースからなる幼児向け通信教育ですが、年齢によって興味関心が異なる“お子さまの夢中”を引き出していくことが強みだと思っています。

 お子さま自身の夢中を持続させていくには、教え込むものではなく、お子さま自身が遊び込める教材であることが大切です。自分で興味をもって、手にとり、主体的に取り組める教材を提供できるよう制作現場では努力を重ねています。

 また、近年はお母さまの就労率が上がって、親子の時間、特に平日の過ごし方が変化していますので、短い時間でも集中して遊べること、親子の良いコミュニケーションを引き出せるよう、いっそう意識して制作をしています。

ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈さん
ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ商品部 副部長の橋本里奈さん

--幼児教育への関心が高まっていますが、変化をお感じでしょうか。

 幼児期の学習ニーズの高まりは感じています。ひらがなや数を身に付けたいというこれまでにもあったニーズに加えて、考える力を付けたいと意識される方も増えていますね。通信教育に限らず、習い事を始める時期や、幼児教室への通所時期も早まっているようです。

 2019年10月からの幼保無償化により家計負担が減りましたので、その分で新たなお稽古や教育を始めようと考えるご家庭も増えているようです。

時代の変化に対応



--教育改革や教育ICT、家庭へのデジタル機器の普及などの変化には、どのように対応していますか。

 教育改革のひとつとして、2020年度に小学校では新学習指導要領が導入され、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力」が3つの柱となっており、「考える力」が重視されています。これからの時代は問題を解く「問題解決力」だけでなく、さまざまな視点を持ち込み、問題そのものがどこにあるかを発見したり、さらには発見した問題を追及したりするといった「考える力」を伸ばしていくことが求められています。

 それは幼児期から育んでいくことが重要であると我々は考えており、18年度にはすてっぷ・じゃんぷ講座で思考力特化コースを開講、19年度ではより考える力を育む教材を充実させてきました。

 ICTということでは、幼稚園・保育園にICT環境が整備されるにはまだしばらく時間がかかると思いますが、スマートフォン(スマホ)は、今やどのご家庭でも利用されています。実は、2歳児のスマホ視聴時間は幼児の中で一番長いそうです。ご家庭でお母さまと過ごしている時間が長いことなどが、その理由でしょう。

 幼児の親御さんたちもミレニアル世代になり、合理性、柔軟性を重視するようになってきて、育児にもスマホのようなデジタル機器を活用しています。「こどもちゃれんじ」では、すでにスマホやPCで視聴できる教材を提供していますが、デジタル機器を活用して、生活スタイルに合わせる教材を充実させていくことが求められていると考えています。

 また、デジタルを活用した教材として2019年度では、音声タッチペンをリニューアルしました。新しい音声タッチペンの「はてなくん」で絵本をタッチすると名前や関連する音が聴けたり、英語の発音を聴けたり、クイズに挑戦できたりと、お子さまの楽しく自発的な学びを促す教材になります。ぽけっと(2~3歳向け)からほっぷ(3~4歳向け)に上がるタイミングでは、「はてなくん」にメガネを合体すると、ひらがなの読みと数の学習ができる教材に進化していきます。

音声タッチペンの「はてなくん」
音声タッチペンの「はてなくん」

高まるプログラミング教育への関心



--小学校で必修となるプログラミング教育についてはいかがでしょうか。

 この1年ほどで、プログラミング教育への幼児の親御さんの感度がぐっと高まっているように感じています。しかし、気にはなるけど、英語、スイミング、体操、在宅教材などに加え、第3の習い事として通うところまではいかない、というご家庭も多いようです。

 5歳になると物事を違った角度から捉えたり、時間をさかのぼって考えたりすることができるようになり、論理的な思考力がグンと伸びてきます。そこで19年度より、この年齢にあたるすてっぷ(4~5歳向け)の12月号ではじめて、プログラミング的思考が育まれる「へんしんロボキット」をお届けしました。会員さまからの反応をいただき始めたところですが、「子どもが自分なりに集中して考える姿が見られた」という成長の声も届いています。

 2020年度にはじゃんぷ(5~6歳向け)の8月号で、もう少し進化したプログラミング的思考が育まれる教材の提供を予定しています。お子さまの発達に応じて、少しずつプログラミング的思考を取り入れているところです。

へんしんロボキットに挑戦するしまじろう
へんしんロボキットに挑戦するしまじろう

家庭環境により異なる情報ニーズに対応



--学校教育が大きく変わることに対して不安を感じている方も多いと思います。親御さん向けには、どういった情報提供を行っていますか。

 お仕事をしているお母さまが増え、情報へのニーズは高まる一方で、実はお忙しいために情報収集をし切れていない状況にあると思います。「こどもちゃれんじ」では従来からコースごとに「保護者向け冊子」を毎月お届けしていますが、2019年度からはぽけっと(2~3歳向け)において、お子さまの通園状況別に情報提供を開始し、保育園に通っている方と、入園前でご家庭にいる方向けの2タイプから選択できるようになりました。

「保護者向け冊子」について説明する橋本さん
「保護者向け冊子」について説明する橋本さん

 お子さまの通園状況によって情報のニーズが異なるため、たとえば保育園に通っている方向けに「保育園児の入園・進級ストレス」、入園前でご家庭にいる方向けには「後悔しない幼稚園選びとは?」といった企画で、異なるニーズに合わせた情報を提供しています。

 これに対して、特に働くお母さま方からの反響が多く、「保護者向け冊子」をこれまで以上にしっかりと読んでくださる方が増えているようです。

ぽけっとの「保護者向け冊子」ではお子さまの通園状況別に情報を提供
ぽけっとの「保護者向け冊子」ではお子さまの通園状況別に情報を提供

お子さまの年齢と発達、好みへの対応が大事



--乳幼児期の教育に大事な視点はどういったものだとお考えでしょうか。また親はどのように子どもの「学び」に関わるべきでしょうか。

 大事な視点は時代が変化しても変わらず、お子さまの今、その時の状態を、愛情をもって見つめて、お子さまに寄り添って力を引き出すことだと考えています。

 お子さまの年齢と発達状況、そして好きなこと、興味をもったことを見て、対応していくことが本当に大切です。それを個別最適化できるのは親御さんしかいません。入園時期が早まり、園に任せられて安心な反面、ほかのお子さまと比較して不安になることもあると思いますが、成長の仕方はお子さまひとりひとり異なりますから、お子さま自身の成長を見守ってほしいと思います。それには、親子の愛着関係が土台になると考えています。

 お母さまの就労率の増加は予想以上に加速していて、働くお母さまの半数以上は 18時以降に帰宅しているそうです。お子さまが21時から22時には就寝することを考えると、家庭で過ごす時間は3~4時間。親子でゆっくりと過ごせる時間は30分程度しかないというデータもあります。

 その短い時間でも、しっかりと親子の愛着を育んでいただきたい。「こどもちゃれんじ」を、親子のコミュニケーションに役立てていただきたいと考えています。

--時間がないなかで、どのように教材を活用すればいいでしょうか。

 「こどもちゃれんじ」の教材は、主体性を引き出して使える玩具や映像、絵本からなっていて、親御さんがつきっきりでなくても、お子さまが主体的に楽しく学べるようになっています。手を出しすぎずに近くで見守る姿勢も大切なので、お子さまの主体的な遊びや学びを促しながら、そのことについて親子で話す時間が取れればよいと思います。

 お子さまの成長を実感できることは、親御さんにとって大きな喜びであり、親であることの充実感を感じることにもなるのではないでしょうか。親御さんが、精神的にゆとりをもってお子さまに接することはとても大事です。「こどもちゃれんじ」では、お子さまだけでなく、ご家族の皆さまも支援していきたいと考えています。

--今後の展望についてお聞かせください。

 子どもの意欲を引き出し小さな「できた」に寄り添うこと、夢中になる遊びや学びを届けるという原点を大切にしつつ、今のご家庭にとって必要な存在であり続けるために対応すべきことはたくさんあると考えていますので、スピード感をもって教材を進化させていきたいと思います。

 また、中国、台湾、インドネシアをはじめとするアジアの子どもたちにとっても「しまじろう」を通して良質な学びを届け、海外の子どもたちの成長支援にも引き続き力を入れていきたいと考えています。

2年連続「最優秀賞」を受賞。しまじろうと、妹のはなちゃん
2年連続「最優秀賞」を受賞。しまじろうと、妹のはなちゃん

--ありがとうございました。

 「子どもが好きな通信教育」を8年連続で受賞した「こどもちゃれんじ」には、子どもを夢中にさせ、遊びの中でさまざまな力を身に付けられる工夫が随所に施されている。激動の時代といわれ、子どもたちを取り巻く環境も大きく変化している今も、子どもたちは家族の愛情のもとで学び成長する、ということには変わりはない。いよいよ教育改革が本格化する2020年、「こどもちゃれんじ」の進化にも期待したい。
《田村麻里子》

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