コロナ感染「秘密にしたい」32%、子ども意識調査

 自分や家族がコロナになったら「秘密にしたい」と考えている子どもが32%にのぼることが2020年8月18日、国立成育医療研究センターの調査結果から明らかになった。「コロナになった人とは、コロナが治ってもあまり一緒には遊びたくない」と回答した子どもも22%いた。

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 自分や家族がコロナになったら「秘密にしたい」と考えている子どもが32%にのぼることが2020年8月18日、国立成育医療研究センターの調査結果から明らかになった。「コロナになった人とは、コロナが治ってもあまり一緒には遊びたくない」と回答した子どもも22%いた。

 「コロナ×こどもアンケート」は、国立成育医療研究センターが4月末から5月に第1回を実施。第2回となる今回は、多くの学校が再開した6月15日~7月26日に行い、コロナに関連した差別や偏見の存在を可視化することも試みたという。調査対象は、7~17歳の子ども、0~17歳の子どもの保護者。子どもが6歳以下の場合は保護者に回答を依頼し、あわせて延べ6,772人の回答を得た。

 新型コロナウイルスに関する知識では、「マスクをつけていても、コロナにかかることはある」「熱も咳もなく元気でも、コロナにかかっていることがある」ことを知っていたのは、小学校低学年で8割弱だった。

 ストレス反応については、小学生は低学年・高学年ともに「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」、中学生・高校生は「最近、集中できない」がもっとも多かった。全体では72%の子どもに何らかのストレス反応・症状がみられた。

 自由記述には、「コロナのことを考えると寝ながら少し泣いてしまう」(小学低学年男児)、「家族がコロナで死なないか心配、学校に行きたくない」(小学低学年女児)、「学校の休みが長かったから、行くと疲れる」(中学男児)、「自分で進める課題が多すぎて終わらない」(高校女児)など、さまざまな子どもの声が寄せられた。

 コロナに対する意識(スティグマ)では、「もし自分や家族がコロナになったら、そのことは秘密にしたい」と回答したのは、子どもの32%、保護者の29%。「もし自分や家族がコロナになったら、そのことは秘密にしたいと思う人が多いだろう」と回答したのは、子どもの47%、保護者の73%だった。

 「コロナになった人とは、コロナが治っても付き合うのをためらう(あまり一緒には遊びたくない)」との回答も子ども22%、保護者7%あった。「コロナになった人とは、コロナが治っても付き合うのをためらう(あまり一緒には遊びたくない)人が多いだろう」と回答したのは子ども40%、保護者29%であった。

 コロナに関係した子どものいじめやトラブルについては、1%が「自分がいじめられている」、3%が「いじめられている人がいる」、8%が「いじめではないが、友だちとの関係に(自分が)悩んでいる」、6%が「いじめではないが、友達との関係に悩んでいる人がいる」と回答した。

 国立成育医療研究センターでは、回答者が第1回調査と必ずしも一致しないため、単純に比較することはできないとしたうえで、「子どもたちのストレス反応に明らかな改善は見られなかった」と指摘。「COVID-19流行が終息しないままであることへの不安、新しい生活様式、休校期間の遅れを取り戻そうとするカリキュラムへの不適応などがストレッサーになっている可能性がある」と分析している。

 また、コロナに関連した差別や偏見が、子どもたちの周りにも少なからず押し寄せている現状を受け、「正しい知識をもつこと、自分や周りの人を大切にする気持ちをもつことが、いま特に必要とされているのではないか」としている。
《奥山直美》

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