1日5回以上の「歩きスマホ常習者」2割弱…iPhoneユーザーが多い?

 弁護士相談ポータルサイト「交通事故弁護士相談広場」は2021年7月14日、歩きスマホなどの交通事故への影響について調査結果を公表した。「毎日歩きスマホをする人」と「歩きスマホをしない人」は、ほぼ同数程度。10人に2人が1日5回以上の歩きスマホ常習者だった。

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「歩きスマホと交通事故」調査
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  • 生活の中でどのくらいの頻度で歩きスマホをするか (c) 交通事故弁護士相談広場
  • .歩きスマホで使用することが多いアプリ (c) 交通事故弁護士相談広場
  • 歩きスマホ中、物や人とぶつかった経験はあるか (c) 交通事故弁護士相談広場
  • 歩きスマホ中、ぶつかったことのあるもの (c) 交通事故弁護士相談広場
  • 弁護士相談ポータルサイト「交通事故弁護士相談広場」
 弁護士相談ポータルサイト「交通事故弁護士相談広場」は2021年7月14日、歩きスマホ、ながらスマホの交通事故への影響について調査結果を公表した。「毎日歩きスマホをする人」と「歩きスマホをしない人」は、ほぼ同数程度。10人に2人が1日5回以上の歩きスマホ常習者だった。

 調査は、全国の15~79歳以下の男女3,000人を対象に2021年6月17日~18日に予備調査を実施。本調査では、徒歩移動時にスマホ(スマートフォン)を利用した経験のある300人(男性 149人 女性 151人)を対象にWebアンケートを行った。

 予備調査では、スマホをよく使う場所・シチュエーションについて聞くと、もっとも多かったのが「自宅」98.68%、ついで「職場」49.77%、「公共交通機関の利用中」57.05%だった。今回のアンケート調査では、「徒歩での移動中」を選択した人を、歩きスマホをしている可能性の高い人として本調査対象としている。

 生活の中でどのくらいの頻度で歩きスマホをするか聞いたところ、「週に1回以下」で歩きスマホはほぼしないと回答した人が44.33%ともっとも多かった。一方、毎日1回以上は歩きスマホをする人の合計は42.66%で、「歩きスマホをしない人」と「毎日歩きスマホをする人」はほぼ同じくらいいることがわかった。また、1日に5回以上、歩きスマホをする「歩きスマホ常習者」は17.6%で、およそ10人に2人が、(自宅から公共交通機関での移動を挟んだ)出勤・通学の行き帰りで、日常的に歩きスマホを行っている計算になる。

 歩きスマホで使用することが多いアプリは、「メール・LINE等のメッセージアプリ」19.7%がもっとも多く、「ブラウザ(Safari・Chrome等)」13.3%、「地図・乗換案内アプリ」12.3%、「SNS(twitter・facebook・instagram・tiktok等)」11.0%も上位にあがった。また、ビジネスチャットアプリ(Slack・Chatwork・Microsoft Teams等)、業務アプリ(Word・Excel・Googleドキュメント・Googleスプレッドシート等)、教育・学習系アプリ等を選択した人はいなかった。

 歩きスマホ中、物や人とぶつかった経験のある人は300人中24人(8%)。約13人に1人は、歩きスマホで物や人にぶつかっている計算となる。歩きスマホ中にぶつかったことのあるもの(複数回答)でもっとも多かったのは、「歩行者」58.3%。ついで「電柱または道路付属物(ガードレール・道路標識・道路照明等)」29.2%、「自転車」16.7%となった。

 今回の調査で特徴的だったのが、iPhoneユーザーのほうがAndroidユーザーに比べ、ゲームアプリ、動画アプリ、SNSの利用率が高い値を示していたこと。たとえば、SNS(twitter・facebook・instagram・tiktok等)の利用率は、Androidユーザーが7.70%に対しiPhoneユーザーは15.60%と2倍以上を示した。ちなみに、調査対象者300人の内訳では、iPhoneユーザー42.67%、Androidユーザー56%と、iPhoneユーザーが少数派にあたる。

 歩きスマホ中に物や人とぶつかった経験を問う設問でも、iPhoneユーザーはAndroidユーザーより、物や人にぶつかった経験のある人の割合が多いという結果も出ている。この結果だけで「AndroidよりiPhoneのほうが危険」とは断言できないが、危険な事故を防止するうえで、iPhoneユーザーは特に気に留めておくべきデータと言えそうだ。
《田中志実》

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