【大学入学共通テスト2023】国語の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ

 2023年1月14日、2023年度(令和5年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)1日目が終了した。4予備校より提供を受け、「国語」の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

教育・受験 高校生
共通テスト2023速報
  • 共通テスト2023速報
  • 各予備校の「国語」速報をチェック

 2023年1月14日、2023年度(令和5年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)1日目が終了した。東進、河合塾と、ベネッセコーポレーション・駿台予備校による「データネット」、代々木ゼミナールより提供を受け、「国語」の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。本情報は1月14日午後6時25分時点のもの。

国語

東進

 昨年から大問数は変化なし。設問数は2つ、マーク数は1つ増えた。第1問の評論。昨年に続き2つの文章を読ませる複数テクスト型の出題であった。第2問の小説は戦後初期の小説。問7は広告を掲載した説明的な資料を用いた新傾向の設問。第3問の古文は歌論『俊頼髄脳』。歌論の出題は2018年度センター試験『石上私淑言』以来5年ぶり。第4問の漢文は白居易の『白氏文集』からの出題であった。難易度は昨年並み。

河合塾

 第1問は、ル・コルビュジエの建築物における窓について考察した2つの文章からの出題。問2から問4は文章Iについて、問5は文章IIについて問われ、問6は2つの文章を読んだ生徒の会話の空欄を補う設問。第2問は、終戦直後の東京を舞台にした小説からの出題。設問数は増えたが、語句の意味を問う知識問題は、昨年に続き出題されなかった。新傾向の問7では、出題の意図をくみ取ることが重要である。第3問は、平安時代後期の歌人である源俊頼の歌論書『俊頼髄脳』からの出題。問4は、同じ俊頼の私家集『散木奇歌集』の一節を踏まえて、生徒が連歌の解釈と本文の内容について話し合う中にある、3か所の空欄を補う問題であった。第4問は、白居易が官吏登用試験に備えて自作した予想問題と模擬答案が出題され、主題は「君主が賢者を探す方法」であった。共通テスト初年度から続いていた漢詩の出題はなかった。基礎知識を問う問題は減少し、内容の理解を問う問題が増加した。国語全体の難易度は昨年並み。


データネット

 全大問で複数のテキストが提示され、全体の文章量はやや増加。第2問では本文と同時代に作成された広告を踏まえて本文の表現を考察する出題、第4問では官吏登用試験の予想問題と模擬答案を用いた出題がなされた。応用的・発展的な思考力がより求められ、昨年よりやや難化。

代々木ゼミナール

 第1問(現代文)は建築に関する同一の引用文を含む2つの文章が提示された。第2問(現代文)は、設問数は増加したものの解答数は変わらず、設問形式についても昨年から大きな変化はなかった。第3問(古文)は、1つの本文に対し、設問の中で関連する資料を提示するという形式になったが、全体の設問構成に変化はなかった。第4問(漢文)は、昨年度の詩と文章から、問題とその答案という2つの文章を用いたものになったが、設問内容に大きい変化はなかった。やや難化。現代文は紛らわしい選択肢を含む設問が散見され、やや難化した。古文・漢文は昨年と同程度。

 この後、各予備校のWebサイト上では情報が追加修正されることもある。リセマムで公開している問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。

<1日目>
>> 4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【国語の問題分析】はこちら
>> 1日目の【難易度分析】はこちら
>> 1日目の試験【問題・解答】はこちら<2日目>
>> 4予備校の【理科1の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【数学1の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【数学2の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【理科2の問題分析】はこちら
>> 2日目の【難易度分析】はこちら
>> 2日目の【問題・解答】はこちら
大学入学共通テスト2023 特集
大学受験2023 特集
《編集部》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top