熱中症予防行動を効果的に促す「熱中症警戒アラート」が、2023年4月26日より10月25日まで全国で運用される。環境省と気象庁が、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される際に発表し、暑さへの「気づき」を呼びかけ国民の熱中症予防行動を促す。
近年、熱中症による救急搬送者数、死亡者数が高い水準で推移していることから、環境省と気象庁は2021年度（令和3年度）から「熱中症警戒アラート」を全国で運用している。熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼びかけ、国民の熱中症予防行動を効果的に促すための情報。気温、湿度、輻射熱（日差し等）、風等から成る熱中症の危険性を示す指標である暑さ指数（WBGT）に基づいて発表する。
「熱中症警戒アラート」は、北海道、鹿児島県、沖縄県は細分化し、全国を58に分けた府県予報区等を単位として発表。対象地域内で暑さ指数（WBGT）算出地点のいずれかで日最高暑さ指数33以上と予測した場合に発表。発表のタイミングは、前日の午後5時および当日の午前5時に最新の予測値をもとに発表する。
熱中症警戒アラートと暑さ指数は、個人向けメール配信サービス、または環境省のLINE公式アカウントにて配信する。また、「環境省熱中症予防情報サイト」にも情報を掲載。Webサイトでは、熱中症警戒アラートの他、全国841地点における暑さ指数の予測値・実況値等、熱中症予防情報の情報提供を行う。
2023年度の熱中症警戒アラートおよび環境省熱中症予防情報サイトによる情報提供期間は、4月26日午後5時から10月25日午前5時発表分まで。なお、政府は2022年4月13日に改定した「熱中症対策行動計画」に基づき、関係府省庁が連携して実施する「熱中症予防強化キャンペーン」を実施し、「熱中症警戒アラート」について多様な媒体や手段で国民に対して情報提供を行う。同時に、時季に応じた適切な予防行動の呼び掛け、注意喚起、イベント開催等の広報活動を実施する。2023度はより一層の理解促進のため、政府一体となった情報発信を実施するとしている。
