神奈川県、2022年度公立中卒業者の進路…通信制進学が増加

 神奈川県は2023年8月9日、2022年度(令和4年度)公立中学校等卒業者の進路状況を公表した。高校進学者数は、2023年3月卒業者の99.1%にあたる6万7,394人。全日制・定時制への進学率が減少する一方、通信制への進学が増えている。

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高等学校等への課程別進学率
  • 高等学校等への課程別進学率
  • 卒業者の進路状況(公立中学校および義務教育学校)
  • 特別支援学校中学部卒業者の高等学校等進学者の割合の推移
  • そのほかの者の内訳

 神奈川県は2023年8月9日、2022年度(令和4年度)公立中学校等卒業者の進路状況を公表した。高校進学者数は、2023年3月卒業者の99.1%にあたる6万7,394人。全日制・定時制への進学率が減少する一方、通信制への進学が増えている。

 同調査は、県内の公立中学校407校、義務教育学校4校、公立特別支援学校中学部44校の2023年3月卒業者の進路状況をまとめたもの。文部科学省の「学校基本調査」と、神奈川県の「公立中学校等卒業者の進路状況調査」の結果をもとに2023年5月1日現在で作成している。

 県内の公立中学校と義務教育学校の卒業者総数は、前年度比878人増の6万8,002人。このうち、高等学校等進学者は前年度同率の99.1%。内訳は「全日制」進学が89.0%でもっとも多く、ついで「通信制」6.3%、「定時制」1.8%だった。

 過去10年間の構成比の推移をみると、全日制進学は2015年度と2017年度の90.9%がもっとも多く、2018年度以降は減少。定時制進学も2013年度の3.7%から減少傾向にある。一方、通信制進学は2015年度の3.5%から年々増加が続き、6年間で2倍近くに迫っている。

 特別支援学級卒業者の卒業者総数は、前年度比129人増の1,757人。このうち、高等学校等進学者は前年度比0.3ポイント減の97.1%。おもな進学先は特別支援学校高等部となっている。

 また、高校進学準備中の者、家事手伝いの者、一時的な仕事に就いた者、入院・療養者、児童福祉施設等入所者、海外の高校などの入学者、不詳・死亡の者などは、435人で前年度と比べて28人増加した。

 調査の詳細は、神奈川県のWebサイトから閲覧できる。

《川端珠紀》

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