東京都教育委員会は2023年9月28日、同年度の「教育人口等推計（速報値）」の概要を公表した。5年後の2028年度には2023年度実数と比較して、公立小学校児童は6万1,144人減の53万8,594人、公立中学校生徒は3,323人増の23万9,976人になると見込まれている。
東京都の「教育人口等推計」は、教育行政上の諸施策を企画立案するために必要な基礎数値を得ることを目的に、公立小学校児童数および公立中学校生徒数を対象事項として1956年度から毎年実施。就学予定者数（就学前の幼児数）は「住民基本台帳による東京都の世帯と人口（2023年1月1日現在）」、公立小学校児童数と公立中学校生徒数は「学校基本調査速報（2023年5月1日現在）」の人数を基本とし、おもに現年の実績増減率を基に、その人数が学年（年齢）進行に際してどれだけ増減するかを推計した。
推計結果によると、公立小学校の児童数は2022年度（令和4年度）をピークに減少。公立小学校1年生児童数も2021年度（令和3年度）までの増加傾向からその後は減少に転じる見込みで、2028年度（令和10年度）には2023年度（令和5年度）実数に比べて1万7,308人減の8万1,738人が見込まれている。
一方、公立中学校生徒数は増加の見込みで、公立中学校3年生生徒数は、2020年度（令和2年度）まで減少傾向にあったが一時的に増加してその後は微減や微増。2028年度（令和10年度）は2023年度（令和5年度）実数に比べて122人増の7万9,801人となる見込みである。
東京都教育委員会のWebサイトでは、公立小学校児童数および公立中学校生徒数について、地区別推計結果と公立中学校3年生生徒数の推移（13年分）も参考として公表している。
