【大学入学共通テスト2024】志願者減少の要因は…旺文社

 2024年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の確定志願者数が発表されたのを受け、旺文社教育情報センターは2023年12月7日、「共通テスト志願者は6年連続減の49.2万人!」と題した分析を掲載した。現役生の志願者減少の要因には、人口減に加え、年内入試への移行と共通テスト離れをあげている。

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共通テスト志願者数&現役志願率(センター試験含む) (c) 2023 旺文社 教育情報センター
  • 共通テスト志願者数&現役志願率(センター試験含む) (c) 2023 旺文社 教育情報センター
  • 共通テスト利用大学(私立大)校数&割合(センター試験含む) (c) 2023 旺文社 教育情報センター

 2024年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の確定志願者数が発表されたのを受け、旺文社教育情報センターは2023年12月7日、「共通テスト志願者は6年連続減の49.2万人!」と題した分析を掲載した。現役生の志願者減少の要因には、人口減に加え、年内入試への移行と共通テスト離れをあげている。

 大学入試センターは12月5日、2024年度共通テストの確定志願者数を発表。旺文社教育情報センターは、志願者の状況や推移を分析している。

 2024年度共通テストの確定志願者数は、6年連続で減少し、前年度より2万668人少ない49万1,913人。1992年以来32年ぶりに40万人台に落ち込んだ。

 2.1万人という減少数は、コロナ入試の2.2万人に続く過去2番目の大きさで、減少の中心は現役生。旺文社教育情報センターでは、高3生数の減少に加え、総合型・推薦型選抜で早く確実に合格を決めたいという「年内入試」への移行と、思考力系問題の強化を背景にした「共テ離れ」を現役生減少の要因にあげている。

 共通テストを利用する大学は、前年度比1校減の717大学。国公立大学は、公立専門職大学で2024年新設の東北農林専門職大を除く全大学が利用する。私立大学の新規利用は、2024年新設の3大学(北海道武蔵女子大、仙台青葉学院大、愛知医療学院大)と既存の専門職大の3大学(電動モビリティシステム専門職大、アール医療専門職大、東京情報デザイン専門職大)の計6大学。

 5大学(西武文理大、大阪体育大、神戸医療未来大、倉敷芸術科学大、びわこリハビリテーション専門職大)が取り止めるほか、恵泉女学園大と神戸海星女子学院大の募集停止により、計7大学減となる。私立大学全体では538大学、89.2%の大学が利用する。

 2024年度共通テストは2024年1月13日・14日に本試験を実施する。追試験・再試験は1月27日・28日。平均点などの中間発表は1月17日、得点調整実施有無の発表は1月19日、平均点などの最終発表は2月5日に予定されている。国公立大学の出願期間は1月22日から2月2日まで。

《奥山直美》

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