英検、準2級と2級の間の新設級…審査基準や問題例を公表

 日本英語検定協会(英検協会)は2023年12月25日、英検(実用英語技能検定)の準2級と2級の間の新たな級について、審査基準や問題例を公表した。新設級は、英検(従来型)、英検S-CBTともに2025年度から開始を目指して開発を進めているという。

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2級・新設級・準2級の測定概念など
  • 2級・新設級・準2級の測定概念など
  • 新設級の概要
  • 新設級の問題サンプル(長文問題の例)
  • 新設級の問題サンプル(設問の例)

 日本英語検定協会(英検協会)は2023年12月25日、英検(実用英語技能検定)の準2級と2級の間の新たな級について、審査基準や問題例を公表した。新設級は、英検(従来型)、英検S-CBTともに2025年度から開始を目指して開発を進めているという。

 英検協会は、31年ぶりとなる新設級の導入を9月に発表。今回、続報として最新情報や問題の一例などを公表した。12月24日には、主催した「英語教育オンラインセミナー2023」参加者に向けて発表した。

 新設級は、準2級と2級の橋渡しとして、身近な社会的話題について扱う予定。具体的には、聞いたり読んだりした内容の詳細を理解したり、聞いたり読んだりした情報や自身の考えを多様な語句を用いた発話や文章を通して詳しく伝える能力を測定する。

 審査基準は「身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」。語彙や統語的構造などは2級より認知的負荷が低いものとし、準2級よりは抽象度が高い話題について、詳細で具体的な情報を処理する力を測定するとしている。

 試験内容は、一次がリーディング、リスニング、ライティング、二次がスピーキング。問題・試験時間は、2級の問題数・試験時間を目安に検討している。試験結果は、合否およびCSEスコア(0~2500)。合格ラインとCEFRの対応は、現在調査検討中。なお、新設級の概要は今後の分析・検討により変更することがあるという。

 新設級の問題サンプルは、一例として「長文問題の例」と「設問の例」を公開した。2級や準2級と比較する形で、文構造や語彙の難易度に応じて、認知的負荷を低減または高めた問題を例示している。

 英検協会では、英検(従来型)、英検S-CBTともに2025年度から新設級の開始を目指し、開発を進めている。今後も新設級に関する更新情報を随時案内していくとしている。

《奥山直美》

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