学生の7割超「オンライン学習」の受講経験あり

 NTTドコモ モバイル社会研究所は2024年2月19日「オンライン学習に関する調査」の結果を公表した。学生の7割超・オフィスワーカーの約3割がオンライン学習の受講経験があり、「移動が不要」と評価する一方で「目や肩腰が疲れる」と感じていることがわかった。使用ツールの最多は「Zoom」約7割となった。

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職業別オンライン学習の受講経験
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  • オンライン学習のメリット(2022年・2023年)
  • オンライン学習のデメリット(2022年・2023年)
  • オンライン学習で使用しているツール(2022年・2023年)

 NTTドコモ モバイル社会研究所は2024年2月19日「オンライン学習に関する調査」の結果を公表した。学生の7割超・オフィスワーカーの約3割がオンライン学習の受講経験があり、「移動が不要」と評価する一方で「目や肩腰が疲れる」と感じていることがわかった。使用ツールの最多は「Zoom」約7割となった。

 「2022年・2023年次世代ライフスタイル調査」は、全国の15~79歳の男女を対象にインターネットで実施した。有効回答数は2023年2月が6,151人、2022年2月が6,240人。

 職業別にオンライン学習の受講経験を調査したところ、学生は2022年でも6割を超えていたが、2023年には7割を超えた。またオフィスワーカーの約3割がオンライン学習の経験があると回答している。多くの職種でオンライン学習の受講経験者が増加し、2022年にはオンライン学習を受講している人は全体で19.7%だったが、2023年には22.9%に微増した。

 また職業別にどのような分野でオンライン学習を行ったか聞いたところ、学生の61.8%が「学校の授業」、15.6%が「塾・予備校などの授業」と回答。またオフィスワーカー、役員・管理職・自由業の約2割が「ビジネス研修」、約1割が「英会話など自己啓発」、「趣味(ヨガなどスポーツを含む)」と回答した。

 オンライン学習経験者にオンライン学習のメリットを聞いたところ、2022年・2023年共に最多は「移動が不要」約6割となった。ついで「自分のペースで学習できる」が約5割。「人の目を気にしないで落ち着いた環境で受講できる」は2022年には38.0%だったが、2023年には45.8%まで増加している。

 一方でオンライン学習のデメリットは2年連続で「目や肩腰が疲れる」が約4割となった。続いて「対面授業・講義よりも質問や発言がしにくい」「通信費用や光熱費が高くなる」が約3割。「対面授業・講義よりも集中できない」は2022年には23.4%だったが、2023年には31.1%まで増加している。

 オンライン学習で使用しているツールは、2年連続で1位は「Zoom」となった。ついで「YouTube」と「Microsoft Teams/Skype」が約4割、「LINE」と「Google Meet/Hangout」が約3割となった。

《中川和佳》

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