大学受験、興味のきっかけ2位「偏差値」1位は?Studyplus調査

 Studyplusトレンド研究所は2024年3月5日、高校3年生・大学生等を対象に実施した「受験生進路モデル調査」の調査結果を「“スマホ時代”の受験生進路モデル」として公表した。大学に興味をもったきっかけ1位「学部」、2位「偏差値」であることが明らかになった。

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“スマホ時代”の受験生進路モデル
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  • 検討する(した)大学に興味をもったきっかけ

 Studyplusトレンド研究所は2024年3月5日、高校3年生・大学生等を対象に実施した「受験生進路モデル調査」の調査結果を「“スマホ時代”の受験生進路モデル」として公表した。大学に興味をもったきっかけ1位「学部」、2位「偏差値」であることが明らかになった。

 Studyplusトレンド研究所は2023年12月6日から8日、全国の高校3年生・大学生等を対象に、学習管理アプリ「Studyplus」上で「受験生進路モデル調査」を実施。高校3年生622名、高専4年生・5年生2名、大学1年生122名、大学2年生29名、大学3年生25名、大学4年生40名の計840名から得た回答や過去に実施した調査結果をもとに「“スマホ時代”の受験生進路モデル」を作成し、公表した。

 受験生が志望校を決定するまでのステップについての調査では、「情報収集する」からスタートする割合がもっとも多く全体の27.4%であることがわかった。ついで「大学を知る・興味をもつ」からのスタートの割合は15.4%。

 「情報収集する」からスタートした受験生は、「大学を知る・興味をもつ」に移行し、逆に「大学を知る・興味をもつ」からスタートした受験生は「情報収集する」ステップに移行することが明らかになった。また、それらの受験生は「比較・検討」を経て「出願・受験」に進むこともわかった。

 調査結果から、Studyplusトレンド研究所は受験生の志望校決定に至るまでのプロセスには大きく2つのモデルパターンがあると考察。モデルパターンAは、ステップ1「情報収集する」、ステップ2「大学を知る・興味をもつ」、ステップ3「比較・検討」、ステップ4「出願・受験」。モデルパターンBは、ステップ1「大学を知る・興味をもつ」、ステップ2「情報収集する」、ステップ3「比較・検討」、ステップ4「出願・受験」。高校生の間でスマートフォン・SNSが普及し、日常生活の中で「大学を知る・興味をもつ」機会が増えたことで、モデルパターンBに繋がっているとした。

 志望校を決めたタイミングで、名前を知っていた大学の数は何校あったかについての調査では、「11~20大学」22.4%、「20大学以上」37.7%と、受験生の6割が11以上の大学を認知していることがわかった。大学を知ったきっかけは、「学校や塾の先生からの紹介」が約半数、「学校の先輩・友達から」「家族から」が4割前後となった。4番目に多いのは「YouTube」で約2割、それ以降もデジタルのチャネルが続いた。

 志望校を決める際に、何校の中から検討して(迷って)大学を選択したかについては、約6割が「1~3大学」で、「4~6大学」の割合も3割弱。検討する(した)大学に興味をもったきっかけは「学部」が約8割で、「偏差値」約6割、「立地」約5割と続いた。

 また、受験期の春から秋にかけては、多くの受験生に志望校の変化が起きており、学力やオープンキャンパスなどがおもなきっかけになっていることが明らかになった。調査結果については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで確認することができる。

《いろは》

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