英語指導者へのアンケート調査、「必修化は小1からがよい」が約7割

 日本英語検定協会は4月6日、第3回「英語教育指導者を対象とした英語に関するアンケート」の結果について発表した。

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英語を教える際、4技能のうち重視しているのは何ですか?(複数回答)
  • 英語を教える際、4技能のうち重視しているのは何ですか?(複数回答)
  • 子どもに英語を教える時、強く意識していることは何ですか?(複数回答)
  • 幼児から児童(小学生)の間に英語を学ぶ場合、大切だと思うことは何ですか?(複数回答)
  • 子どもに飽きさせないためにどのような工夫をしていますか?(複数回答)
  • 時期について:何年から必修化にするのがよいと思いますか?
  • 教師について:どのような教師が授業をするとよいと思いますか?
  • 英語教育を見習った方がよいと思うアジアの国はどこですか?(複数回答)
 日本英語検定協会は4月6日、第3回「英語教育指導者を対象とした英語に関するアンケート」の結果について発表した。

 同調査は、1月31日〜2月6日に、児童英検の試験実施後、英語・英会話学校や塾等の運営責任者および英語教育指導者を対象として、英語に関するアンケートを行ったもの。有効回答数は1,299グループ(回答率75.7%)。

 英語を教える際、4技能(リスニング・スピーキング・ライティング・リーディング)のうち重視しているものは何か聞いたところ、上位は「4技能をバランスよく」(57.0%)、「リスニング」(26.8%)、「スピーキング」(14.6%)となった。

 子どもに英語を教える時、強く意識していることは何かという問いでは、「積極的に会話ができるようにすること」(76.5%)、「英語に対して苦手意識を持たないようにすること」(72.0%)、「きれいな(正しい)発音を身につけること」(65.8%)などとなった。また、「言葉だけではなく、文化・習慣も理解してもらうこと」(61.0%)という回答もあり、興味深い結果となっているとしている。

 幼児から児童(小学生)の間に英語を学ぶ場合、大切だと思うことについては、「英語が楽しいと思わせること」(91.9%)、「英語を聞きとる耳を養うこと」(81.6%)、「積極的に会話ができるようにすること」(66.0%)などとなり、積極的な会話を重要視していることが伺える。

 子どもに飽きさせないための工夫については、「ゲームをする」(91.4%)が最多となっている。次いで「英語カードを使う」(80.4%)、「英語の歌を歌う」(73.6%)、「ダンスやチャンツを取り入れる」(64.1%)と続いており、動きのある授業で子どもが飽きないようにさまざまな工夫をしていることがわかる。

 4月からの小学校高学年での外国語必修化に関連して、何年から必修化にするのがよいか尋ねたところ、「1年生」からが69.1%ともっとも多く、次いで「3年生」(10.5%)、「4年生」(6.5%)という結果になった。小学1〜3年生と回答した指導者は全体の82.1%となり、早期からの英語学習が効果的と考えていることが伺えるとしている。

 英語を教えるのに、どのような教師が授業をするとよいと思うかという質問では、「英語力が高い日本人の英語専門教師」という回答が58.4%ともっとも多く、次に「英語がネイティブの外国人英語専門教師」が28.9%となり、「担任の先生」という回答は6.0%に留まっている。

 英語教育を見習った方がよいと思うアジアの国はどこかと聞いたところ、「韓国」(47.8%)、「シンガポール」(31.7%)、「中国」(21.6%)と続き、小学校からの英語教育の先進国が上位に挙げられている。
《前田 有香》

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