早稲田大「学生生活調査」、9割が大学を好き

 早稲田大学学生部は今年度の「学生生活調査」の結果を発表。授業や将来設計、アルバイトなどについて聞いており、進路を決めた時期は約半数が大学に入学してからと回答。大学への満足度は高く9割が同大学を「好き」と答え、強い愛校心がうかがえる。

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大学の授業に興味があるか
  • 大学の授業に興味があるか
  • 授業を選ぶ際に重要だと思う要素
  • 進路を考え始めたのはいつか
  • 課外活動に参加しているか、課外活動と学業の両立について
  • アルバイトの目的
 早稲田大学学生部は今年度の「学生生活調査」の結果を発表。授業や将来設計、アルバイトなどについて聞いており、進路を決めた時期は約半数が大学に入学してからと回答。大学への満足度は高く9割が同大学を「好き」と答え、強い愛校心がうかがえる。

 早稲田大学には現在54,000人の日本人や留学生が学部生、大学院生として在籍。学生生活の実態と傾向を把握し、生活支援の施策を検討するための資料とするため、毎年、「学生生活調査」を実施している。

 調査は、今年5月20日から6月10日まで、現在学部2年~4年に在学する学部学生・大学院生を対象にWebサイト上で行い、有効回答数は3,743人。調査項目は、授業・教員・勉強について、将来設計、心身の健康について、課外活動やボランティア活動、社会問題、アルバイト、大学院生、早稲田大学についてなど。

 授業・教員・勉強については、「大学の授業に興味があるか」の問いには「興味がある」「やや興味がある」と答えた学生は9割を超えた。中でも留学生は一般学生より「興味がある」と答えた人は1割以上上回った。

 「短時間でも教員と話すか」の問いには、「あまりしていない」「していない」と半数の学生が答えた。「授業を選ぶ要素」については、「講義内容」と9割近い学生が答えている。

 将来設計については、学年に上がるにつれて民間企業志望者が増加。文系の学生が「公務員」を志望する割合は理系の学生に比べて約3倍の13.5%おり、「大学院進学」を志望する理系の学生は文系の約2倍の16.3%いた。

 進路を考え始めた時期は「大学に入ってから」が43.2%ともっとも高く、次いで「高校生から」が29.4%、合わせて約7割が学生のうちに進路を考えているようだ。この結果は過去4年間も同様。

 課外活動については「参加している」と答えた学部学生は75.8%で、「以前は参加していた」を含め、現在、過去において約9割が何らかの課外活動に参加したことがある。課外活動と学業の両立については約9割が「両立」「なんとか両立」と回答。

 アルバイトについては、自宅生はアルバイトの目的を「衣類や美容などの身の回りの費用」にあてるためという回答がもっとも多く、ついで「コンパ・交際」「生活維持」「課外活動」「旅行・レジャー」の順になっている。対して自宅外生は「生活維持」の回答がもっとも多く44.3%あり、自宅生の約2倍になっている。

 自宅生も自宅外生もアルバイトは学業の「あまり妨げにはならない」ともっとも多く回答しているが、「妨げになる」と答えた割合が、アルバイトを「生活維持」を目的に行っている自宅外生のほうが高くなっており、大学側では少し気掛かりだとコメントしている。

 調査の結果はホームページで見ることができる。
《田中志実》

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