夫婦のお小遣い、過去最低を記録…2割以上「余裕なくなった」

 前年より「自由に使えるお金に余裕ができた」という人は8.0%にとどまり、逆に「余裕がなくなった」という人が23.3%と、3倍にのぼることが4月28日、明治安田生命の調査結果からわかった。夫婦のお小遣いの平均額は、過去最低の2万5,082円であった。

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前年と比較して「(自由に使える)お金」に余裕ができたか
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 前年より「自由に使えるお金に余裕ができた」という人は8.0%にとどまり、逆に「余裕がなくなった」という人が23.3%と、3倍にのぼることが4月28日、明治安田生命の調査結果からわかった。夫婦のお小遣いの平均額は、過去最低の2万5,082円であった。

 「家計に関するアンケート調査」は4月3日~10日、全国の20~79歳の既婚男女を対象にインターネットで実施。1,618人から回答を得た。

 前年と比較して、自由に使えるお金に余裕ができたか聞くと、「余裕ができた」と回答した人は、わずか8.0%。一方、「余裕がなくなった」という人が23.3%と、「余裕ができた」という回答の3倍にのぼった。余裕がなくなった理由は、「日用品・食料品への支出が増えたため」が38.2%でもっとも多く、「給料が下がったため」が37.7%と続いた。

 夫婦が自由に使える毎月のお小遣い額は、全体の月平均額が前年比4,421円減の「2万5,082円」。2007年の調査開始以来、最低額を記録した。夫婦別では、夫は前年より3,186円減の「3万1,764円」、妻は前年より5,632円減の「1万8,424円」であった。一方、希望するお小遣い額は、夫「4万5,750円」、妻「2万8,670円」と、いずれも実際の金額とは1万円以上の開きがあった。

 平日のランチ代は、夫は「500円代」が29.9%と最多で、平均額は前年とほぼ横ばいの「704円」。妻は「1,000円~1,500円未満」が37.5%と最多で、平均額は前年比122円増の「1,204円」。妻のランチ代は夫の約1.7倍の金額となり、夫婦間のランチ格差は拡大した。

 世帯の貯蓄額の平均は「1,274万円」。内訳をみると、「0円」が18.8%ともっとも多く、ついで「100万円~300万円未満」15.9%、「500万円~1,000万円未満」15.6%の順になった。貯蓄の目的は、「将来のため」64.4%、「いざというときのため」64.3%、「子どもの教育資金のため」26.9%であったが、20~40代は「子どもの教育資金のため」という回答が多い傾向にあった。

 このほか、子どもにお小遣いを毎月あげている家庭は、全体で55.7%。子どもの年代別では、「小学生(6~11歳)」41.4%、「中学生(12~14歳)」67.0%、「高校生(15~17歳)」77.0%。お小遣いの平均額は、全体で「2,730円」となり、年代別では小学生「1,079円」、中学生「2,266円」、高校生「5,072円」という結果だった。
《奥山直美》

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