子どもを叱る原因、1位は「礼儀・マナー」厳しいのは母より父

 子どもを叱る原因でもっとも多いのは「礼儀・マナー」であることが、明光義塾の調査からわかった。父親・母親ともに「礼儀・マナー」が叱る原因のトップだったが、父親の方が厳しい傾向にある。母親は父親に比べて「スマホ」「スケジュール管理」の割合が高かった。

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パートナーと子どものことについて話し合いをする場合、何について話すことが多いか
  • パートナーと子どものことについて話し合いをする場合、何について話すことが多いか
  • 子どもと1日平均どれくらい会話をするか
  • 子どものことをどれくらいの頻度で叱るか(父親・母親別)
  • 子どもを叱る原因は何か(父親・母親別)
  • 子どもの日々の学習内容を把握しているか
  • 子どもが将来後悔しないために大切にしてほしいこと
 子どもを叱る原因でもっとも多いのは「礼儀・マナー」であることが、明光義塾の調査からわかった。父親・母親ともに「礼儀・マナー」が叱る原因のトップだったが、父親の方が厳しい傾向にある。母親は父親に比べて「スマホ」「スケジュール管理」の割合が高かった。

 11月22日の「いい夫婦の日」に向けて実施された「夫婦の子育てに関する実態調査」は、中学生の子どもを持つ全国の保護者が対象。2017年10月27日~31日の調査期間、男性300名・女性300名から回答を得た。また、明光義塾が運営するコミュニティサイト「メイコミュ」でも並行して同質問による調査を実施。調査結果と合わせて、複数の自由回答を公開している。

 パートナーと子どものことについて話し合いをする場合に話すことは、「その日の出来事」58.5%、「成績」54.5%、「クラブ・部活動」49.8%、「進学・進路」49.7%の順に多い。子どもとの1日の平均会話時間を尋ねると、「1時間未満」が54.3%を占めた。父親・母親別の会話時間を比較すると、母親は「1時間未満」が42.3%だったのに対し、父親は66.3%と20ポイント以上の差がみられた。

 子どもを叱る頻度で多かったのは、母親が「2~3日に1度」26.5%、「毎日」19.7%、「4~5日に1度」13.6%。一方、父親は「月に1回以下」24.7%、「月に数回程度」18.8%、「2~3日に1度」15.3%の順だった。

 子どもを叱ることがあると答えた回答者に原因を聞くと、「礼儀・マナー」65.7%が最多。ついで「スマートフォン」33.8%、「ゲーム」28.7%、「スケジュール管理」27.4%が続いた。「礼儀・マナー」については、父親72.0%、母親59.8%と、父親の方が「礼儀・マナー」が原因で叱る傾向にある。母親は父親に比べて、「スマートフォン」や「スケジュール管理」で叱ることが多いようだ。

 子どもの日々の学習内容を把握しているかを尋ねると、「把握している」9.2%、「どちらかというと把握している」38.3%と回答。一方で、「把握していない」10.8%、「どちらかというと把握していない」18.0%と、3割近くが子どもの学習内容を把握できていないこともわかった。また、23.7%は「どちらでもない」と答えている。

 子どもが将来後悔しないために大切にしてもらいたいことでは、「人間関係(友人)」69.5%、「礼儀・マナー」63.5%、「勉強」61.8%、「夢・目標を持つこと」55.5%が上位に。「メイコミュ」に寄せられた自由回答をみると、「社会に出て困らないように、コミュニケーション能力と強い精神力を身に付けてほしい」「ゆっくりでもいいので、自分が将来やりたいことを見極めるよう伝えている」などがあった。
《黄金崎綾乃》

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