大学入学共通テスト、国語と数学Iの記述式は各3問…解答時間延長

 大学入試センターは2018年6月18日、2020年度より導入する「大学入学共通テスト」について、問題作成の方向性や、記述式問題の検討状況、11月に実施予定の試行調査の趣旨を公表した。

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「大学入試英語成績提供システム」について<活用イメージ>
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  • 記述式解答用紙イメージ
  • 平成30年11月試行調査(プレテスト)のおもな実施スケジュール(予定)
 大学入試センターは2018年6月18日、2020年度より導入する「大学入学共通テスト」について、問題作成の方向性や、記述式問題の検討状況、11月に実施予定の試行調査の趣旨を公表した。記述式問題は、国語と数学Iでそれぞれ小問3問が導入される。

 大学入試センター試験に代わって、2020年度より「大学入学共通テスト」が導入される。大学入試センターでは、2017年7月に文部科学省が公表した大学入学共通テスト実施方針に基づき、問題作成や実施に向けた検証を行っている。

 2017年11月13日から24日には、全国1,889校の高校と中等教育学校の協力を得て試行調査(プレテスト)を実施し、2018年3月26日に結果報告を公表した。

 現在検討されている問題作成の方向性については、「大学入試センター試験における問題評価・改善の蓄積を生かしつつ、共通テストで問いたい力を明確にした問題作成」「高校教育の成果として身に付けた、大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力を問う問題作成」「『どのように学ぶか』を踏まえた問題の場面設定」の3点を示した。

 記述式問題は、国語と数学Iでそれぞれ小問3問が導入される。記述式問題の導入に伴い、国語は現行の80分から100分へ、数学Iと数学I・数学Aは現行の60分から70分へ解答時間が延長される。

 成績提供の時期は、現行の大学入試センター試験よりも1週間程度後ろ倒しされる見込み。

 今後は、2018年11月に全国の大学を会場に2回目の試行調査を実施。平均得点率(平均正答率)は、5割程度として実施し検証する予定。各教科・科目における問題のねらいや実施方法などは、11月に実施する試行調査の分析・検証を経て、2019年度初頭に正式に公表予定としている。
《工藤めぐみ》

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