医学部の不正入試、複数大学で事例あり…訪問調査より判明

 文部科学省は2018年10月12日、東京医科大学の不正入試問題を受けて行われた訪問調査から、複数の大学で性別や浪人年数によって合格の取扱いに差があったことを報告。2018年10月12日開催の文部科学大臣定例記者会見にて明らかとなった。

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柴山昌彦文部科学大臣記者会(2018年10月12日)
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  • 文部科学省
  • 過去6年間の医学部医学科における男女別・年齢別の受験者数、合格者数、合格率(合格者数/受験者数)
 文部科学省は2018年10月12日、東京医科大学の不正入試問題を受けて行われた訪問調査から、複数の大学で性別や浪人年数によって合格の取扱いに差があったことを報告。2018年10月12日開催の文部科学大臣定例記者会見で明らかにした。

 文部科学省では、東京医科大学の不正入試問題を受けて、医学部医学科を置く全国公私立大学を対象とした公正確保に関する緊急調査を実施。2018年9月にはその調査結果を公表しており、各大学から不適切な操作はないとの回答を得ていた。

 しかし、その後、女性受験生の合格率が男性受験生に比べて低い大学などを中心に訪問調査を追加して行ったところ、複数の大学において、募集要項などでの事前説明もなく男女や浪人年数によって取扱いに差を設けている、または特定の受験生を優先して合格させているように見受けられる事例が判明したという。

 柴山昌彦文部科学大臣によると、調査対象となった大学は約30校。取扱いに差を設けていた大学の個別名や大学数は調査中のため明らかにできないが、それらの大学に対して速やかに詳細な事実関係を確認して報告することを求めているという。

 今回の公表に至った理由について、入試の混乱を防ぐために前倒しで行ったと説明。募集要項に記されることもなく、性別や浪人年数によって差別するような事例があったことについて、各大学における再点検を促す考え。

 今後は男女の合格率の格差に関わりなく、医学部医学科を置くすべての大学に訪問調査を行う。そのため、緊急調査の最終的な結果は2018年中いっぱいを要すると述べている。ただし、受験生の混乱を避けるという考えから、10月中にはその時点でわかっている中間報告と各大学に対する注意喚起を行っていくという。

 定例記者会見のようすは、文部科学省Webサイトにて公開されている。

◆柴山昌彦文部科学大臣記者会見(2018年10月12日)
《黄金崎綾乃》

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