英検協会、大学入試改革を見据えたガイドラインを掲載

 日本英語検定協会は2018年11月14日、「各種目的に応じて求められる英検の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」をまとめて公表した。2020年の大学入試改革を見据えた英検協会の考えを示す指針となっている。

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日本英語検定協会「各種目的に応じて求められる英検の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」
  • 日本英語検定協会「各種目的に応じて求められる英検の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」
  • 日本英語検定協会「各種目的に応じて求められる試験の品質についての考え方」
 日本英語検定協会は2018年11月14日、「各種目的に応じて求められる英検の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」をまとめて公表した。2020年の大学入試改革を見据えた英検協会の考えを示す指針となっている。

 日本英語検定協会(英検協会)は、50年余りにわたり「日本人の実用英語の習得および普及・向上」を掲げ、実用英語技能検定(英検)をはじめとする各種検定試験の実施運営などを行ってきた。最近では大学や高校入試にも活用されているという。

 英検協会では、これまでの膨大な受験生データと培った英語能力の測定に関する知見から、今回公表したガイドラインをまとめた。ガイドラインでは、各種目的に応じて求められる試験の品質についての考え方として、「センター試験(大学入試英語成績提供システム)の品質」「検定試験・大学入試の品質」「模擬試験の品質」を掲載。それぞれの品質における英検協会のテスト例やその料金帯域例(2018年時点)、作問品質、測定技能と測定品質、入試での活用などを一覧で示している。

 「センター試験(大学入試英語成績提供システム)の品質」では、活用できるテスト例として実用英語検定の英検CBT、英検2020 2days S-Interview(詳細検討中)、英検2020 1day S-CBT(詳細検討中)をあげている。料金帯域例は5,800円~1万6,500円、1回の試験で4技能(RLWS)を測定する。

 「検定試験・大学入試の品質」のテスト例には、国公立、私立の中学校~大学の一般入試、AO入試、推薦入試などに幅広く活用されている実用英語技能検定(既存型)がある。料金帯域例は3,400円~8,400円、4技能を1次試験と2次試験に分けて測定。1次試験(RLW)での合格者が2次試験(S)に進める仕組み。英検CSEスコアの導入により、入試を控える受験者は志望校の出願資格と自身のスコアを照合し、合否を意識しながら受験級を決定するケースが多いという。

 「模擬試験の品質」では、英検IBAをテスト例としてあげている。料金帯域例は500円~3,000円、基本はRLの2技能を測定。英検協会は今後、ニーズに応じてWSの提供を開始する予定だという。自治体や学校での能力判定のみならず、今後はAO入試、推薦入試、一般的な調査書(内申書)の根拠などに活用が期待される。

 なお、2020年度より運用開始の「大学入試英語成績提供システム」で使用される資格・検定試験では、スコアや合否判定などに加えてCEFR判定が各大学に提供される。英検協会Webサイトには、英検CSEスコアに対応するCEFR算出範囲の表と例示が掲載。たとえば、CEFR「A2」を出願基準とする大学を志望する場合、英検CSEスコアは1,700~1,949点の範囲となり、受験すべき英検級は準2級、または2級となる。

 各級のCEFR算出上限を超えるCSEスコアは、「大学入試英語成績提供システム」で各級のCEFRレベル算出上限と同じ扱い・表記とされる。たとえば、CEFR「A2」を目指す場合、英検3級では取得できないため注意が必要。

 そのほか、検定試験・大学入試で求められる品質と考え方として「入試全般、合否判定、および学習の到達度指標とする英検CSEスコア」、模擬試験で求められる品質と考え方として「適切な受験級や受験校の選択、ならびにクラス分けの活用」を示す表を掲載している。
《黄金崎綾乃》

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