貯蓄ゼロが2割…消費増税は7割が「影響大きい」

 既婚世帯の平均貯蓄額は1,293万円である一方、貯蓄0円の世帯が2割を占めることが2019年4月25日、明治安田生命の調査結果より明らかになった。10月に予定されている消費増税については、全体の7割近くが「家計に与える影響が大きい」と回答した。

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  • 10月に予定されている消費増税は、家計に影響を与えるか
  • 増税後、どのような節約を実施するか
  • 増税後、お小遣いの金額はどうするか
  • 現在の給与について満足しているか
 既婚世帯の平均貯蓄額は1,293万円である一方、貯蓄0円の世帯が2割を占めることが2019年4月25日、明治安田生命の調査結果より明らかになった。10月に予定されている消費増税については、全体の7割近くが「家計に与える影響が大きい」と回答した。

 「家計に関するアンケート調査」は2019年4月1日~8日、全国の20~79歳の既婚男女を対象にインターネットで実施。1,620人の有効回答を得た。

 世帯の貯蓄額は、全体では「0円」との回答が19.4%ともっとも多く、ついで「500万円~1,000万円未満」15.8%、「100万円~300万円未満」13.4%と続いた。平均貯蓄額は、年代が上がるほど増える傾向にあり、全体平均は1,293万円であった。

 貯蓄の目的は、「将来のため」が67.0%と最多で、「いざというときのため」58.9%、「子どもの教育資金のため」28.7%の順に多かった。「子どもの教育資金のため」という回答は、20代女性で56.7%、30代女性で56.4%など、特に子育て世帯で高い割合を示した。

 夫婦が自由に使えるお小遣い額は、全体の月平均額が前年比1,043円増の「2万8,080円」。夫婦別では、夫は前年より3,075円増の「3万7,774円」と、2007年の調査開始以降2番目の増加額となった。一方、妻は前年より990円減の「1万8,386円」と、調査開始以来最低額を記録した。

 10月に予定されている消費増税が家計に与える影響については、全体の67.6%が「影響が大きい」と回答。消費増税後の節約では、「外食を控える」が54.0%ともっとも多く、「食費を減らす」41.9%、「光熱費を減らす」41.0%と続いた。消費増税後のお小遣い額については、58.3%の妻が「減らす」と回答した。

 現在の給与の満足度は、「満足している」16.6%に対し、「満足していない」が55.1%。給与に満足していない理由は、「貯蓄をするお金がない(少ない)から」が44.1%と最多で、「日々の生活が苦しいから」41.2%、「仕事量に見合わないから」31.8%と続いた。

 また、前年と比較して「自由に使えるお金に余裕ができた」と回答した人は、わずか7.9%。「余裕がなくなった」と回答した人は27.7%と、「余裕ができた」の3倍以上を占めた。
《奥山直美》

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