ロボットトイ「toio」を活用したAIコンテンツ公開、ソニー

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2022年5月11日、子供の創意工夫を引き出すロボットトイ「toio(トイオ)」を活用した2つのAIコンテンツ、「AIロボ『迷キュー』に挑戦」「toio AI ロボットサッカー」を公開した。

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AI体験キット配信開始
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  • 「AIロボ『迷キュー』に挑戦(ベータ版)」
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  • 「toio AI ロボットサッカー」
 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2022年5月11日、子供の創意工夫を引き出すロボットトイ「toio(トイオ)」を活用した2つのAIコンテンツ「AIロボ『迷キュー』に挑戦」と「toio AI ロボットサッカー」を公開した。

 toioは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が開発した小さなキューブ型のロボットトイ。光学センサーでの位置検出では、従来難しかったロボット工学や自動運転・ゲーム開発等で培われた技術を手軽に応用できる。また、2台のキューブ同士の衝突、人とのインタラクションの他、生き物のように反応する不思議な動き等、さまざまな動きを検出することができる6軸検出システムを搭載。ビジュアルプログラミングやJavaScript等のプログラミングで手軽に利用でき、全国の教育現場でSTEAM教育の教材としても活用されている。

 今回公開されるコンテンツの1つは初心者向けの「AIロボ『迷キュー』に挑戦(ベータ版)」。子供や、まだAIのことがよくわからない人でも、ゲームを楽しみながら直感的にAIの仕組みを理解することができる迷路パズルゲーム。toioをAIロボとみなし、ゲームの中でプレイヤーがAIロボとパズルバトルを行うことで、AIが学習していくようすを理解することができる仕組みになっている。SIEが開発協力、モリカトロンから配信される。

 もう1つは、学生・研究者向けコンテンツで、2021年春に開催した「AI・人工知能EXPO」の展示で大きな反響があった「Unity ML-Agents」とtoioによるサッカーロボットの強化学習デモの進化版「toio AI ロボットサッカー」。「toio AI ロボットサッカー」はtoioで人工知能による3対3のサッカー対戦を行うアプリケーションで、Unity上でサッカーのシミュレーションを行いAIを学習。AIが現実世界のtoioを操作し、開発用プレイマットをつなぎあわせたコート上でサッカーを行う。AIの強化学習や、コンピュータ上でのシミュレーション学習、現実世界のロボット操作を体験できるようギリアがGitHubでソースコードを公開する。

 1997年にAIがチェスの世界チャンピオンに勝利した記念すべき日とされる5月11日にあわせて配信した。
《川端珠紀》

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