国際学生科学技術フェア入賞の日本代表4名他…文科大臣表彰

 2022年5月4日~13日にかけて、対面とオンラインのハイブリッド形式で「リジェネロン国際学生科学技術フェア2022」が開催され、日本代表から4名の生徒が入賞。文部科学省は、今回の成績を踏まえ、文部科学大臣表彰および文部科学大臣特別賞の受賞者を決定し発表した。

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 2022年5月4日~13日にかけて、対面とオンラインのハイブリッド形式で「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2022」が開催され、日本代表の中から4名の生徒が入賞した。文部科学省は、Regeneron ISEF 2022の成績を踏まえ、文部科学大臣表彰および文部科学大臣特別賞の受賞者を決定。Webサイトで発表した。

 ISEFは、世界各国から参加した高校生等が、個人またはチームで研究成果を競いあう国際的科学技術コンテスト。毎年アメリカで開催されており、2022年で73回目を数える。これまで米国企業の「Westinghouse」「Intel」が後援してきたが、2020年から「Regeneron」が後援している。2022年は、60以上の国・地域から1,750名の生徒が参加。日本からは、ISEFが地域大会に指定する国内大会「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)」並びに「日本学生科学賞」の2大会から選抜された、14組21名の生徒が参加した。

 審査は、化学、動物科学、物理学・天文学、数学といった基礎科学分野の他、工学系分野、知能機械等の情報系分野、医療分野、社会科学分野等、研究分野別に設定された21の部門ごとに実施。「1等(1st Award)」から「4等(4th Award)」までの「優秀賞(Grand Awards)」と、数十の企業、学会、政府団体等によるさまざまな特別賞が授与される。

 Regeneron ISEF 2022では、日本代表の中から、優秀賞3等1組1名、優秀賞4等2組2名、特別賞1組1名、計4組4名が入賞。文部科学省では、今回の成績を踏まえ、優秀賞に選ばれた3名を「文部科学大臣表彰」の受賞者として決定、表彰した。選ばれたのは、動物科学部門 優秀賞3等「卵を産まない寄生バチの雌が種を保存する!?」河原永昌さん(三重県立伊勢高等学校3年)、地球環境科学部門 優秀賞4等「持続可能な食料生産を目指して」近藤惇さん(京都橘高等学校2年)、物理学・天文学部門 優秀賞4等「水中を落下するふたつの液滴が相互に与える影響」中島里菜さん(大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎3年)。

 また、特別賞を受賞した生徒と、入賞には至らなかったが国内地域大会で優秀な成績を収め、日本代表としてRegeneron ISEF 2022に派遣された生徒たちを「文部科学大臣特別賞」として表彰した。受賞したのは、組み込みシステム部門 特別賞 米国人工知能学会(AAAI)奨励賞「高次楽器音分離モデルの軽量化」村松亮さん(ISHIZUE取締役・東京工業大学附属科学技術高等学校出身)。

 その他、個人研究からは、数学部門「素数を法とする冪剰余について~メルセンヌ素数のパターン解明と新素数発見を目指して~」桐生有喜さん(東京大学1年・静岡サレジオ高等学校出身)、化学部門「熟成梅酒が琥珀色になる理由」松井了子さん(玉川学園高等部3年)等、6組6名が「文部科学大臣特別賞」を受賞。チーム研究では、動物科学部門「ハナアブのホバリングのメカニズムーホバリングをつかさどる第二の小さな翅ー」石橋侑葉さん、古堅乃唯さん(長崎県立長崎西高等学校3年)ら、4組11名が受賞した。

 文部科学省では、今後も国際科学技術コンテストにおいて第1位から第3位までに入賞する等、特に優秀な成績を収めた生徒に対して文部科学大臣表彰を実施する。2022年は、国際物理オリンピックベラルーシ大会が中止となったものの、その他の国際数学オリンピック、国際化学オリンピック等、6つの国際科学技術コンテストが7月~8月にかけて実地、オンライン等で開催される予定。
《畑山望》

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