オンライン授業「先生の負担が増えたと思う」小中学生8割

 家庭でのオンライン授業について感想を聞いたところ、8割の児童生徒が「先生の負担が多くなった」と回答していることが2022年6月9日、NTTドコモ モバイル社会研究所が公表した調査結果から明らかとなった。

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(学校の授業を家庭で受ける)オンライン授業実施率
  • (学校の授業を家庭で受ける)オンライン授業実施率
  • オンライン授業の感想(子が回答)
  • オンライン授業の感想(親子比較)
 家庭でのオンライン授業について感想を聞いたところ、8割の児童生徒が「先生の負担が多くなった」と回答していることが2022年6月9日、NTTドコモ モバイル社会研究所が公表した調査結果から明らかとなった。

 オンライン授業の調査は2021年11月、訪問留置方式で、関東1都6県の小中学生と保護者を対象に実施した「2021年親と子の調査」の中から、オンライン授業の実施状況等を抜粋したもの。有効回答数は500。サンプリング方法はQUOTA SAMPLING(性別・年齢5歳刻み・都道府県の人口分布に比例して割付)。

 まず、学校の授業を家庭で受けるオンライン授業の実施率について調査したところ、小学生低学年では48.8%、高学年では58.0%と学年があがるごとに増加。中学生では、6割を超える生徒がオンライン授業を経験していた。

 次に、オンライン授業を家庭で受講経験がある児童生徒にその感想を聞いたところ、先生に関連する項目では、8割が「(児童・生徒から見て)先生の負担が多くなった」と回答した。

 また、オンライン授業により負担に感じることは「タブレット・パソコンが重く、通学時の負担が増えた」が6割程度。一方、4割は「置き勉等によって負担が減った」と回答した。一部重複している回答はあるものの、通学時の負担が増加しているようだ。また、負担となった理由として「操作方法が難しい」と回答した児童生徒は、わずか3割程度で順応性の高さがうかがえる結果となった。

 最後に、同様の質問を保護者にも尋ねたところ、通学時の負担や先生の負担等、ネガティブな回答は保護者のほうが多かった。一方で、授業の理解度、環境に関するポジティブな項目は、子供のほうが高めの傾向がみられた。このことから、子供は親が思っている以上に、オンライン授業に対して肯定的な見方をしているのではないかと思われる。

《川端珠紀》

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