子供から机に向かう2割…保護者の理想と現実に4倍以上の差

 学研エデュケーショナルは、全国の年中から小学3年生までの長子を持つ20代~40代の保護者500名を対象に、「α世代の勉強に関する実態調査」を実施し、結果を公開した。

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あなたの子供は、普段自らの意思で机に向かい自主的に勉強をしていますか
  • あなたの子供は、普段自らの意思で机に向かい自主的に勉強をしていますか
  • あなたは、子供に普段から自らの意思で机に向かい勉強してほしいと思いますか
  • あなたの子供は、普段自らの意思で机に向かい自主的に勉強をしていますか
  • 現在あなたは子供を塾に通わせていますか
  • 子供が何歳のときから塾に通わせる予定ですか
  • 「通わせている」と回答した者へ、子供が何歳のときから塾に通わせていますか
  • 現在子供に身に付けてほしい能力として、当てはまるものをすべてお選びください
  • あなたは自身の子供の勉強の指導方法について悩んだことがありますか

 学研エデュケーショナルは、全国の年中から小学3年生までの長子をもつ20代~40代の保護者500名を対象に、「α世代の勉強に関する実態調査」を実施し、結果を公開した。

 調査は2022年11月18日~11月23日、インターネット調査で行った。対象は、全国の年中から小学3年生までの長子をもつ20代~40代の保護者500名(男女)で、有効回答数は500サンプル。

 子供が自ら机に向かう(自主的に勉強する)割合は、19.8%。一方で保護者の89.6%は子供から机に向かってほしいと思っており、保護者の理想と実態は、4倍以上離れているという結果が明らかになった。もっとも自主的に勉強するのは、小学1年生23.0%、しないのは年中(4・5歳)と小学2年生18.0%であった。

 年中から小学3年生までの子供をもつ保護者の約10人に1人(11.0%)が、子供を塾に通わせており、子供を学習塾に通わせたい時期は、小学3年生が最多で19.7%となった。一方ですでに通わせていると回答した者の中では、小学1年生が最多の29.1%であった。

 保護者がもっとも子供に身に付けてほしい能力1位は、「何事も自分でやりきろうとする力」68.8%。子供の勉強の指導方法に関して悩んだことがある保護者は半数以上という結果になった。中でも、小学1年生、3年生の子供をもつ保護者が60.0%と、もっとも悩む年代ということがわかった。

 冬休みの宿題に手を付けるのは、冬休みが終わる9.8日前が平均という結果になった。一方で夏休みは18.6日前と、比率でみると約2倍の差があることが明らかになった。冬休みは、休みが終わる7日未満から手を付ける割合が34.6%ともっとも多かったのに対し、夏休みは休みが終わる28日~35日未満が28.2%ともっとも多かった。先に宿題を終わらせて休みを満喫する夏休み、先に満喫してから宿題を終わらせる冬休みという実情が明らかになった。

 「友達作りよりも学力のほうが心配」と回答したα世代の保護者は、全体の45.0%とほぼ半数。中でも小学1年生の子供をもつ保護者の過半数以上(52.0%)が心配している結果に。入学を機に学力を心配する割合が多くなることがわかった。

《中川和佳》

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