【大学入学共通テスト2023】英語の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ

 2023年1月14日、2023年度(令和5年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)1日目が終了した。4予備校より提供を受け、「英語」の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する

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共通テスト2023「英語」の分析速報
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 2023年1月14日、2023年度(令和5年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)1日目が終了した。東進、河合塾と、ベネッセコーポレーション・駿台予備校による「データネット」、代々木ゼミナールより提供を受け、「英語」の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

英語・リーディング

東進

 大問数は変化なし。設問数は2問、マーク数は1つ増加。大問の配点も昨年と同じ。出題形式は昨年と同じ。大問6題からなる構成で、配点にも変化はなかった。設問数は2問増加し、マーク数は1つ増加した。

 出題内容は、学校のプリント、サマーキャンプに関するウェブサイト、クラブのニュースレター、室内レクリエーションの準備に関するブログ記事など身近な話題を扱った英文から、人がものを集めることやクマムシに関する記事といった説明的文章まで多様な題材であった。ほぼすべての大問で図表が使用されており、複数の情報源から概要・要点を把握する力が求められた。

 英文の語数は、第1問~第3問はそれぞれ約160語~350語となっている。第4問は約600語、第5問は約700語、第6問Aは約640語、第6問Bは約760語であった。試験全体の総語数は昨年より少し増加し、約6,000語であった。


河合塾

 大問構成、出題のねらいに大きな変化はなく、今年も多様な問題が出題された。第5問では物語文が復活した。本文のタイプが、第1問Aが料理本から劇の鑑賞の案内に、第2問Aが図書館の案内から靴の広告に、第5問が伝記から物語文にそれぞれ変わった。ただし、出題のねらいには大きな変化はなかった。

データネット

 昨年同様、様々な場面や状況に応じた題材が取り上げられた。題材は昨年同様、日常的な文章や説明文など様々なものが扱われた。設問では記述内容の順序を問う問題や、プレゼンテーションのスライドを完成させる問題などが出題され、昨年同様に多面的に情報を処理することが求められた。比較的読みやすい文章が多く、昨年よりやや易化。

代々木ゼミナール

 昨年同様、日常の場面を意識した多様な英文が出題された。英文の総語数は昨年に引き続き約6,000語と多く、素早く必要な情報を読み取る力が問われている。個々の設問の出題形式は昨年から変化があるものの、さまざまな形式の英文や資料の読み取りという点では変わらない。昨年に引き続き、本文と設問等を合わせた総語数は約6,000語におよび、依然として問題分量は多い。表やリード文を含む英文のさまざまな箇所を参照し、必要な情報を素早く読み取る力が求められる。第6問B等でやや解答根拠の特定に手間取る設問があり、全体として昨年よりやや難化した。

英語・リスニング

東進

 大問数、設問数、マーク数、配点とも変化なし。全体としては昨年と変わらず大問6問構成であった。昨年と同様、第1問、第2問は2回読み上げ、第3問~第6問は1回読み上げであった。また、イラストを選択する問題が昨年と同じく、第1問Bと第2問で出題された。第4問A問18~21は昨年と異なり、やや長い英文の読み上げを聞き取り、グラフを正しく完成させる問題であった。これは2021年度に出題されたものと同じ形式の問題であった。イラストや、表、グラフなどを組み合わせた問題が多く、読み上げ文を正確に聞き取った上で、情報を的確に処理する力が求められる。

河合塾

 出題形式に大きな変更はなく、設問総数(計37問)も同じであった。読み上げ文、並びに印刷された質問・選択肢の総語数は昨年の本試験とほぼ同じであった。アメリカ人を中心に多様な話者が起用されていたが、音声は全体的に聴き取りやすかった。第1問から第3問の形式および難易度は昨年とほぼ同じ。第4問Aでは、一昨年のグラフの問題に戻り、比較表現を聴き取る必要があった。第5問では、ワークシートが英文の流れに沿っており、わかりやすくなった。第6問Aでは、明確には述べられていない話者の意見を捉える問題が出された。第6問Bでは、人数を答える問題から人物を特定する問題に変わった。全体として、音声を聴き取り、内容を理解する力と、選択肢や図表を素早く読み取る力など複数の技能が求められた。


データネット

 昨年出題されたイラスト並べ替え問題はなくなり、グラフの読み取り問題が出題された。大問数6、解答数37個は昨年から変更なし。

 音声情報と図表などの視覚情報を組み合わせて答える問題が昨年に引き続き出題された。日本語で設問の状況を与えられるなど、各場面や目的に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われた。音声が流れる回数も昨年通り。一部の問題で多様な話者による音声も含まれた。

 日常的な発話から説明文や4人の話者による会話まで、多岐にわたるジャンル・形式の出題。概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで多面的な資質・能力が求められた。

代々木ゼミナール

 昨年同様、第3問から第6問は1回読みの出題であり、またイギリス英語などの読み上げも含まれた。全体の大問構成や読み上げの方式は昨年とほぼ同様であった。後半では専門的な内容や、複数人の発言内容の整理が必要な問題等、1回で聞き取って解答するにはやや難しい問題も含まれた。

 リセマムで公開している問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。

<1日目>
>> 4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【国語の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【英語の問題分析】はこちら
>> 1日目の【難易度分析】はこちら
>> 1日目の【問題・解答】はこちら

<2日目>
>> 4予備校の【理科1の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【数学1の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【数学2の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【理科2の問題分析】はこちら
>> 2日目の【難易度分析】はこちら
>> 2日目の【問題・解答】はこちら

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