【高校受験2023】福岡県立高入試結果…理科と社会の得点率上昇

 福岡県教育委員会は2023年6月8日、2023年度(令和5年度)福岡県立高校入学者選抜学力検査結果の概要を公表した。全体の得点率は、国語51.0%、理科63.0%、英語56.0%、社会55.5%、数学49.5%。前年度と比べると、理科と社会で得点率が上昇した。

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2023年度福岡県立高等学校入学者選抜学力検査結果の概要について
  • 2023年度福岡県立高等学校入学者選抜学力検査結果の概要について
  • 2023年度福岡県立高等学校入学者選抜学力検査 問題別得点率

 福岡県教育委員会は2023年6月8日、2023年度(令和5年度)福岡県立高校入学者選抜学力検査結果の概要を公表した。全体の得点率は、国語51.0%、理科63.0%、英語56.0%、社会55.5%、数学49.5%。前年度と比べると、理科と社会で得点率が上昇した。

 2023年度の福岡県立高校一般入学者選抜は、最終志願者が2万5,260人で、志願倍率は1.14倍。3月7日に学力検査、3月15日に合格発表が行われた。今回、新たに2023年度入試について、結果の概要、各教科出題方針、問題別得点率を6月8日付で公開した。

 国語の得点率は、前年度比9.1ポイント減の51.0%。大問別の得点率は、「作文」67.8%がもっとも高く、「国語の特質に関する事項」54.7%、「古典」51.9%、「説明的文章」46.0%、「文学的文章」31.4%と続いた。特に、文章の構造と内容を正確に把握したうえで、的確な言葉で簡潔にまとめて表現することに課題がみられたという。

 数学の得点率は、前年度比4.5ポイント減の49.5%。大問別の得点率は、「数と式を中心とする小問題」72.7%がもっとも高く、「データの分析」56.0%、「方程式」45.7%、「関数」41.6%、「平面図形」35.3%、「空間図形」26.2%と続いた。特に、言葉や数、式、図、表、グラフなどの数学的な表現を用いて、問題解決の過程を説明したり、条件を変えて多様な視点から事象を考察したりする学習に取り組むことが大切だとしている。

 社会の得点率は、前年度比0.3ポイント増の55.5%。大問別の得点率は、「近現代の日本や世界の歴史」73.6%がもっとも高く、「世界の地理」57.4%、「現代社会の課題」57.0%、4「古代から近代までの日本の歴史」54.4%、「現代の政治・経済・社会」49.1%、「日本の地理」48.8%と続いた。日ごろからさまざまな資料が示す意味(分布・推移・割合など)を読み取ること、複数の資料から読み取れることを関連付けて考察すること、考察したことを相手にわかりやすく適切に表現することを意識して学習することが大切だとまとめている。

 理科の得点率は、前年度比1.1ポイント増の63.0%。大問別の得点率は、「金属の密度」75.0%、「植物の吸水と蒸散」74.3%、「金属のイオンへのなりやすさ」69.7%、「電熱線の発熱」59.7%、「有性生殖と無性生殖」59.3%、「斜面を下る物体の運動」57.6%、「火山岩と深成岩のつくりの違い」57.1%、「日本の天気の特徴」51.9%の順に高かった。理科の授業において、自然の事物・現象から問題を見いだし、見通しをもって観察、実験に主体的に取組み、結果を整理。図や表、グラフなどにまとめて考察したり、日常生活や社会と関係付けて説明したりする学習が大切だとしている。

 英語の得点率は、前年度比0.2ポイント減の56.0%。大問別の得点率は、リスニングが51.6%。筆記テストの得点率は、「場面にふさわしい表現」80.2%がもっとも高く、「英作文」59.9%、「対話文」50.6%、「長文」50.0%と続いた。4技能ををバランスよく高めるため、語彙や表現を充実させるとともに、素早く正確に聞き取り、即座に応答する学習を行うなど、目的や場面、状況などに応じたコミュニケーションを行う学習に繰り返し取り組むことが大切だとまとめている。

 2023年度入試の結果概要、各教科出題方針、問題別得点率は、福岡県教育委員会のWebサイトで閲覧できる。

《川端珠紀》

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