高校生の子供をもつ保護者の3人に2人が、「部活動が勉強によい影響を与えている」と考えていることが、栄光ゼミナールが2023年5月に実施した調査より明らかになった。
調査は5月6日～21日、増進会ホールディングス（Z会グループ）のグループ会社である栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールが、教室に通う高校1年生～3年生の子供をもつ保護者を対象にインターネットにて実施した。回答者数2,371名。
調査結果によると、子供が部活動に所属していることのメリットとして、もっとも多くの保護者が感じている回答は「子供の人間関係が広がる」が55.0％、ついで「子供に協調性・チームワークが身に付く」が43.6％。一方、デメリットとしてもっとも多かったのは「子供の勉強時間が減る」で43.2％だったが、次点の「特にない」との回答も39.9％と多く、部活動により勉強時間が減ってしまうことを気にかける保護者は多いものの、特にデメリットを感じていない保護者も少なくないことがわかった。
部活動が勉強に良い影響を与えていると感じるか尋ねたところ、「とても感じる」が14.1％、「どちらかといえば感じる」が51.9％という結果に。保護者の約3分の2が、部活動が子供の勉強にプラスに作用していると感じていることがわかった。子供が部活動と勉強を両立できていると感じるかについても、12.7％が「とても感じる」、55.5％が「どちらかといえば感じる」と回答しており、多くの保護者が、子供は部活動と勉強を両立できていると感じ、また両立しようとする姿勢や努力を評価しているようすがうかがえる結果となった。
なお、部活動指導員が制度化される中、現在所属している部には、学校の先生以外の指導者がいるか尋ねたところ、「学校の先生以外の指導員がいる」は36.7％、「学校の先生以外の指導員はいない」は63.3％という結果となった。
