ChatGPT、小学生の認知は2割…うち7割に利用経験

 全国の小学3年生~6年生のChatGPT認知は20%、このうち約7割に利用経験があることが、ベネッセコーポレーションが2023年7月12日に公表した調査結果から明らかとなった。58%の保護者からは「新しい技術の活用力を養う好機」など、利用に肯定的な意見が寄せられている。

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小学生のChatGPT認知
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  • 小学生のChatGPT利用経験
  • 子供がChatGPTを利用することに対する保護者の意見
  • 「子供がChatGPTを利用することに対する保護者の意見」への理由
  • 子供自身のChatGPTの利用意向
  • ChatGPTの希望用途
  • ChatGPTを使うときに大事だと思うこと

 全国の小学3年生~6年生のChatGPT認知は20%、このうち約7割に利用経験があることが、ベネッセコーポレーションが2023年7月12日に公表した調査結果から明らかとなった。58%の保護者からは「新しい技術の活用力を養う好機」など、利用に肯定的な意見が寄せられている。

 調査は2023年6月22日~23日、ChatGPTの推奨年齢(13歳以上)以下の全国の小学3年生から小学6年生とその保護者1,032組を対象に、実際の利用状況や利用意向把握を目的に実施。ChatGPTの認知や利用経験、今後の利用意向や利用するうえで大事だと思うことなどをインターネットによるアンケートで調査した。子供の回答は、保護者から子供に質問する形式で聴取している。

 小学生のChatGPT認知は、「知らない」52%がもっとも多く、ついで「聞いたことはあるがどんなものかわからない」28%、「知っている」20%が続いた。認知度としてはそれほど高くないようだが、「知っている」20%のうち、7割に利用経験があることがわかった。

 子供がChatGPTを利用することに対しては、約6割の保護者から肯定的な意見が寄せられている。このうち、「積極的に使ってほしい」「少し使ってみてほしい」と回答した保護者からは、「新しい技術の活用力を養うよい機会になりそう」34%、「子供が新しい興味に出会えそう」25%などの理由があがっている。一方、「あまり使ってほしくない」「まったく使ってほしくない」と回答した保護者の半数以上が「自分で考えなくなりそう」と回答している。

 ChatGPTの希望用途1位は、親子共に「好きなことについて調べる」。このほか、「学習での疑問解決」「調べ学習(自由研究など)での情報収集」「調べ学習(自由研究など)のテーマ決め」など、学習での利用希望が多くあがった。学習以外では「アイデアを探したり広げたりするとき」「学習以外での疑問解決」「話相手がほしいとき」などの意見も寄せられている。

 最後に「ChatGPTを使うときに大事だと思うこと」を聞いたところ、親子共に「正しい情報かどうかを確かめる(子供94.6%・親94.0%)」がもっとも割合が高かった。

《川端珠紀》

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