【夏休み2023】千葉県立中央博物館「関東大震災から100年」展

 千葉県立中央博物館は2023年8月1日~9月23日、9月1日の「防災の日」にあわせたトピック展「関東大震災から100年―災害の記憶を未来に伝える-」を開催する。期間中は、講演会や展示内容を解説する「ミュージアムトーク」などを行う。

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トピック展「関東大震災から100年―災害の記憶を未来に伝える-」
  • トピック展「関東大震災から100年―災害の記憶を未来に伝える-」
  • 特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」

 千葉県立中央博物館は2023年8月1日~9月23日、9月1日の「防災の日」にあわせたトピック展「関東大震災から100年―災害の記憶を未来に伝える-」を開催する。期間中は、講演会や展示内容を解説する「ミュージアムトーク」などを行う。

 展示では、関東大震災を引き起こした「関東地震」の性質について、震源の位置や各地の震度、地震にともなう地盤の隆起などの地学現象を紹介し、どのような地震だったのか解説。震災直後に発行された絵はがきや、震災被害を記録した石碑の拓本(実物)などにより、関東大震災の被害の状況と、被害に遭った人々の将来の世代に対する思いを紹介する。

 さらに、過去の地震記録や地形・地質記録から見た「関東地震」の発生間隔について紹介するとともに、今後、千葉県に被害をもたらすことが予想される「関東地震」とはタイプが異なるさまざまな地震(首都直下地震、九十九里沖地震、南海トラフ地震など)についても展示する。

 期間中は関連行事として、研究員が展示内容を解説する「ミュージアムトーク」を8月6日・13日・20日・9月3日・23日各午前11時~・午後2時30分~開催。そのほか、講演会「関東地震とはどんな地震か? ―房総の大地誕生の謎を解く鍵―」を9月9日、午後1時30分から開催する。講師は、産業技術総合研究所 地質調査総合センターの宍倉正展氏。事前申込が必要で、8月9日~26日にWebサイトまたは往復はがきかファクスで申し込む。来館での申込みも可能。定員は150人。申込みが多数の場合は抽選となる。

 さらに、同時開催として千葉県誕生150周年記念事業 特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」を9月18日まで開催。千葉県誕生150周年を迎えたこの夏、千葉の名前がついた時代「チバニアン期」(約77万4千年前から約12万9千年前の時代区分)の古生物が大集結する。県内に広がるチバニアン期の地層からは、ゾウやサイ、クジラ、トドといったさまざまな生き物の化石が見つかっている。展示では、同館職員が発見した世界最大級のトドである「オオキトド」の化石や実物大復元画、ナウマンゾウの全身骨格など約300点の資料により、当時の房総のようすを鮮やかによみがえらせる。

 関連行事の参加費は無料だが、別途入館料が必要。入館料は、8月1日から9月18日(特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」会期中)は一般800円、高校生・大学生400円。9月20日から9月23日は一般300円、高校生・大学生150円。中学生以下・65歳以上・障害者手帳を持つ人とその介護者1人は無料。

◆トピック展「関東大震災から100年―災害の記憶を未来に伝える-」
日時:2023年8月1日 (火) ~9月23日 (土)
場所:千葉県立中央博物館(千葉県千葉市中央区青葉町955-2)
入館料:8月1日~9月18日/一般800円、高校生・大学生400円。9月20日~9月23日/一般300円、高校生・大学生150円。中学生以下・65歳以上・障害者手帳を持つ人とその介護者1人は無料
【ミュージアムトーク】
日時:8月6日(日)・13日(日)・20日(日)・9月3日(日)・23日(土・祝)各日11:00~11:30・14:30~15:00
【講演会「関東地震とはどんな地震か? ―房総の大地誕生の謎を解く鍵―」】
日時:9月9日(土)13:30~15:30
定員:150人
申込期間:8月9日(水)~26日(土)
申込方法:Webサイトまたは往復はがき、ファクスで申し込む。来館での申込みも可能
【特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」】
展示期間: 9月18日(月・祝)まで

《田中志実》

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