電車遅延で試験に間に合わない!? 生徒を救った1通のメールとは

2学期制の学校では、後期中間試験の時期となった。電車の中でもノートに赤シートをあてて、最後の追い込みをする中高生の姿を目にする。

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FairCastからのメール
  • FairCastからのメール
 2学期制の学校では、後期中間試験の時期となった。電車の中でもノートに赤シートをあてて、最後の追い込みをする中高生の姿を目にする。

 今に始まったことではないが、首都圏では通勤通学時間帯の電車遅延が深刻だ。昨夜に続き今朝も小田急線が大幅に遅れ、別路線でもアナウンスされていた。

 そんな時、試験に向かう生徒たちはいつも以上に焦って、何とか早く学校に行くための移動手段に頭を悩ませる。そんな時には、もう最後の追い込みどころではない…実はこの光景、すでに過去のものになりつつある。

 たとえば、今まさに試験中の横浜市内の私立高校では、今朝こんなメールが一斉送信された(一部変更)。

「2010年11月19日/●●高等学校からのお知らせ
生徒諸君へ
小田急線人身事故のため、試験時間を1時間繰り下げます。
2時間目の開始は●時●分です。」

 ペンケースは忘れても携帯を忘れることはない今どきの高校生。このメールを電車の中で確認して、安心して復旧を待つことができた生徒もいたことだろう。このメールは生徒のほか、保護者のアドレスにも同報される仕組みだ。

 同校では緊急連絡用に、NTTデータの子ども安全連絡網「FairCast」を利用しているが、昨年の新型インフルエンザ発生時にも活用されたという。同様のサービスは、富士通(学校連絡網サービス)、NEC(学びの扉 緊急連絡網サービス)など多くの企業が提供しており、学校での導入が進んでいる。なお、連絡の受信方は、携帯メールやPCメールのほか、ファクシミリや電話を指定できるサービスもある。

【関連アンケート】お子さんの学校の、主な緊急連絡手段は何ですか?
《リセマム》

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