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水泳授業、安全管理の徹底を通知…事故受け再発防止

 高知市の小学校で水泳の授業中に児童が死亡した事故を受け、文部科学省とスポーツ庁は2024年7月8日、安全対策の徹底などを求める事務連絡を出した。再発を防ぐため、プール施設の安全対策、管理体制の整備、安全指導の徹底など、適切な対応について注意喚起している。

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  • 学校事故対応に関する指針(2024年3月改訂版)

 高知市の小学校で水泳の授業中に児童が死亡した事故を受け、文部科学省とスポーツ庁は2024年7月8日、安全対策の徹底などを求める事務連絡を出した。再発を防ぐため、プール施設の安全対策、管理体制の整備、安全指導の徹底など、適切な対応について注意喚起している。

 事故は7月5日午前11時ごろ、高知市の小学校で発生。体育の水泳授業中に児童が溺れ、意識不明の状態で病院に搬送され亡くなった。

 文部科学省およびスポーツ庁は、事故を受けて7月8日付で全国の教育委員会などに事務連絡を発出。再発を防ぐための留意事項として、「プール利用前に排(環)水口の蓋の設置の有無等の安全対策を講ずること」「プールを安全に利用できるよう適切かつ円滑な安全管理を行うための管理体制を整えること」「学校における水泳指導に際して児童生徒の安全管理や安全指導を徹底すること」などをあげ、普段使用しているプールと異なる環境で授業を実施する場合も含め、適切な対応の徹底を求めた。

 水泳等の事故防止については、4月30日付でも通知を出しており、あらためて確認するよう呼びかけた。参考資料として、文部科学省の「学校の体育実技指導資料 第4集 水泳指導の手引き(三訂版)」「学校事故対応に関する指針(2024年3月改訂版)」、日本スポーツ振興センター「学校における水泳事故防止必携(2018年改訂版)」も載せている。

 7月9日に会見した文部科学省の盛山正仁大臣は「今後ともこのような事故が起こることのないよう、学校体育活動中の事故防止のさらなる徹底に努めていきたい」と語った。

《奥山直美》

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