新卒採用、企業は「志望動機」や「コミュニケーション能力」を重視

 新卒採用において、エントリーシートでは「志望動機」、面接では「コミュニケーション能力」「論理的思考」などを企業が重視していることが、経済同友会の調査からわかった。また、インターンシップの実施率が、過去の調査と比べ高くなった。

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  • エントリーシートで重視される「意識や能力・学校に関わる要素」
  • エントリーシートで重視される「経験的要素」
  • 面接で重視される「意識・性格的要素」
  • 面接で重視される「能力的要素」
  • 面接で重視される「経験的要素」
  • 学校教育に対して期待する「人格的要素」
  • 学校教育に対して期待する「学力的要素」
 新卒採用において、エントリーシートでは「志望動機」、面接では「コミュニケーション能力」「論理的思考」などを企業が重視していることが、経済同友会の調査からわかった。また、インターンシップの実施率が、過去の調査と比べ高くなった。

 調査は、公益社団法人である経済同友会の会員所属企業810社を対象に実施。9月1日から10月20日の調査期間で、228社から回答を得た。「企業の採用と教育に関するアンケート」と「教育に対する企業の協力」の2部から構成されている。

 新卒採用でエントリーシートの提出を求めている企業は84.7%、エントリーシートによる選考段階では「志望動機」「サークルや体育会などの活動」が重視されていた。面接段階では「コミュニケーション能力」「論理的思考力」「サークルや体育会などの活動」があがっていた。文理別では、理系は「学生時代に学んだ専門分野・知識」、文系は「自己PR力・自己分析力」「文章構成力・論理的思考能力」が重視される傾向にある。

 企業が学校教育に対して期待することを聞くと、中等教育(中学校・高校)には「基礎学力の養成」「クラブ活動などの課外活動の機会提供」、高等教育(大学・大学院)には「論理的思考能力や問題解決能力の養成」「海外留学など国際交流活動の機会提供」があがっていた。面接段階でも重視されていた「コミュニケーション能力」の養成も、中等・高等教育を問わず企業が期待する項目となっている。

 「教育に対する企業の協力」では、小・中・高校生を対象とした職場見学や会社見学を2割強の企業が、大学生・大学院生対象のインターンシップを半数以上の企業が実施していると回答。インターンシップについては、「個別要望により検討」を含めると74.6%となり、過去の調査と比べもっとも実施率が高くなっているという。

 実施期間では「(4日)~1週間以内」が多く、対象の学年は大学3年生と大学院修士1年生が9割以上となっている。インターンシップの報酬は理系より文系の方が「ある」割合が高い傾向にあったが、報酬は「交通費」「食費」「宿泊費」といった実費が主だった。
《黄金崎綾乃》

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