Z会、グリー、デジタル・ナレッジ、ReDucateが2016年の教育サービスを発表

 Z会、グリー、デジタル・ナレッジ、ReDucateの4社が2016年における新サービスを発表した。Z会は小学3、4年生向けのタブレットコースを新設するほか、中学生向けに高校受験コースを全面刷新し、2016年春より開講する。

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ReDucate 代表取締役社長の石井学氏(写真左)と、代表取締役副社長の田中耕平氏
  • ReDucate 代表取締役社長の石井学氏(写真左)と、代表取締役副社長の田中耕平氏
  • 株式会社Z会 幼小事業部事業部長の加藤久和氏
  • 株式会社Z会 公立中高事業部指導課数学担当主任の小西勲氏
  • Z会「小学生タブレットコース」(小学3,4年生)※画像は開発中のもの
  • Z会「小学生タブレットコース」の学習カレンダー※画像は開発中のもの
  • Z会「小学生タブレットコース」の概要
  • Z会「高校受験コース」(中学1,2,3年生)※画像は開発中のもの
  • Z会「高校受験コース」の概要
 Z会、GREE(グリー)、デジタル・ナレッジ、ReDucateの4社が10月28日から開催された「eラーニングアワード 2015 フォーラム」の会場で2016年における新サービスを発表した。Z会は小学3、4年生向けのタブレットコースを新設するほか、中学生向けに高校受験コースを全面刷新、さらに学校向け学習プラットフォームなどを2016年春より開始する。

◆Z会は小学生向けのタブレットコースを新規開講

 Z会の「小学生タブレットコース」は、同社の“担任指導性”を生かし、担任の先生と生徒がコミュニケーションをとりつつ、毎月の学習計画をたて勉強していくシステム。専用タブレットはなく、iOS/Android向けのアプリとして提供され、家庭のタブレットにアプリをインストールして使用する。価格は、国語・算数・理科・社会・英語・総合学習の6教科で、1か月あたり6教科セットで、1か月あたり6,480円から(12か月一括払いで申し込んだ場合の1か月あたりの金額)。

 まず、2016年春より小学3、4年生に向けて開講し、翌2017年以降、小学5、6年生コースも順次スタートする。小学1、2年生向けのタブレットコースは当面の間、予定はないとのこと。

◆中学生向けには、高校受験コースを全面リニューアル

 中学生向けの「高校受験コース」は、2015年春からスタートした「iPadスタイル」を全面的にリニューアルし、「塾のような感覚で学習でき、自分で学習する自習室を用意しました。また、これまでの通信教育では弱かった反復学習や、“誤答”をデータベース化し、再度学習できる工夫をしています」(Z会公立中高事業部小西氏)という。

 自分専用のカレンダーで月ごとの計画を立てられるほか、年間の学習計画も立てられる。また、ランキングで全国の生徒の中での自分の位置を確認できたり、勉強の成果によって努力賞ポイントがもらえたりするなど、継続性とやる気を起こす工夫もされている。

 対応はiOSのみで、これまでのiPadスタイル同様のアプリ配信となる。2016年3月から開講し、価格は英・数・国・理・社の5教科で、1か月あたり8,700円~(12か月一括払いで申し込んだ場合の1か月あたりの金額、中1・中2で「iPadスタイル」を申し込んだ場合)。1教科だけの申し込みも可能だ。ちなみに、退会した場合でも、その後1年間は購入した月の分の問題を参照できる。

◆デジタル・ナレッジと早稲田大学が退学予兆検出エンジンを共同開発

 デジタル・ナレッジからは、10月28日にリリースした、教育ビッグデータを解析し学習指導に活用する総合サービス「Analytics+(アナリティクスプラス)」が発表された。

 「Analytics+」は、生徒の学習時間や学習内容などの教育ビッグデータを可視化・学習傾向分析し、効果的な教育効果を導き出していく。さらに、自動処理の“Robot”機能で、生徒ひとりひとりにあった指導方法を提示できるとしている。

 また、早稲田大学との産学連携プロジェクトでは、Robotを活用した「退学予兆検出エンジン」を開発、学生の行動を分析し、退学予兆を検出することが可能になった。学校だけでなく、企業などの様々な教育機関に個別提供していく予定だ。

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《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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