【子どものアレルギー6】各社で異なる? 「無添加」ほか食品の添加物表示

 アレルギーに関する情報サービス「クミタス」を運営するウィルモアの石川麻由社長に、添加物表示を確認する際に知っておきたいことについて聞いた。

生活・健康 保護者
【子どものアレルギー6】各社で異なる? 「無添加」ほか食品の添加物表示(画像はイメージ)
  • 【子どものアレルギー6】各社で異なる? 「無添加」ほか食品の添加物表示(画像はイメージ)
  • アレルギーに関する情報サービス「クミタス」を運営するウィルモア
◆特定原材料等由来の食品添加物のアレルギー表示について

 添加物の中でも、特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)に由来するものについては、原則として、その添加物の物質名と、その直後に(○○由来)と由来する旨を表示するか、添加物欄の最後に「一部に○○を含みます」と表示することになっています。

 ただ、特定原材料に由来する添加物であっても、抗原性試験などにより抗原性が認められないと判断できる場合は、表示義務ではなくなります。

 特定原材料に由来する香料については、表示義務対象でなく、特定原材料を原材料とするアルコール類に反応があった場合でも、アレルギー反応であるかアルコールの作用によるものかの判断が難しく、現時点では特定原材料を含む旨の表示は義務になってはいません。表示基準において今後変更する可能性もありますが、微量に反応する方は、原材料名欄の添加物表示も確認のうえ、商品を選択できるようにしましょう。

 食品表示基準については、消費者庁が公開している「食品表示企画」で食品表示や安全・衛生に関する表示の制度についてなどを閲覧可能です。

◆アレルギー反応を示す可能性のある食品添加物

 甘味料にアレルギー症状を示した報告例や、着色料の中には喘息などのアレルギー症状やアトピー症状誘発の懸念があるとされているものもあります。コチニール色素中でアレルゲンとなるたんぱく質は同定されているとも言われていますが、研究や調査が今後も実施されることで人体におよぼす影響やそのメカニズムもさらに解明されていくかもしれません。

 現時点でアレルギー表示対象となっていない食品や食品添加物にアレルギー反応を示す可能性はありますので、もし、食品添加物を含む食品を摂取した後で体調不良をきたす場合は、後から原因を振り返りやすくするためにも摂取した食事内容を記録しておけると良いでしょう。
《編集部》

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