世界の18歳、10人に8人がネット上のリスク認識…9割が回避に自信

生活・健康 その他

授業後に携帯電話を使う16歳の少女(フィリピン) (c) UNICEF_UN014974_Estey
  • 授業後に携帯電話を使う16歳の少女(フィリピン) (c) UNICEF_UN014974_Estey
  • ユニセフが支援する病院の支援センターで、カウンセリングの順番を待つ17歳の少女と母親。少女はオンラインで出会った男性に連れ去られ、性的虐待を受けた(マダガスカル) (c) UNICEF_UN015559_Prinsloo
  • タブレットでインターネットを使う男の子たち(フィリピン) (c) UNICEF_UN014968_Estey
 ユニセフは6月7日、世界25か国の18歳を対象とした意識調査「リスクと可能性:インターネットとともに育つ」を発表した。10人に8人は子どもが性的搾取の被害に遭うといったネット上のリスクを認識していたが、10人に6人がネット上で人と知り合うことは重要と回答していた。

 ユニセフ(国連児童基金)が発表した調査結果によると、10人に8人は「子どもはネットを通じて性的搾取の被害に遭ったりだまされたりする危険がある」と回答。10人に5人が「友だちがネット上でリスクのある行動をとっている」と考えていた。

 また、回答した若者の90%近くがネット上のリスクを避けられると回答するなど、若者たちが身を守ることについて自信をもっているという結果もみられたという。およそ10人に6人がネット上で人と知り合うことは、ある程度またはとても重要だと回答。一方で、相手が身分を偽っていた場合に確実に見抜けると答えたのは36%だった。

 オンラインで実際に危険な目に遭った時には、親や先生よりも友だちに相談するという回答が多かった。しかし、友だちが危険な目に遭った時にどのように助けるかを「確実に知っている」と答えたのは半数以下だったという。

 なお、回答には地域差があり、ネット上のリスクを認識している割合は、サハラ以南のアフリカとラテンアメリカでは約3分の2だったのに対し、中東・北アフリカでは3分の1だった。また、ネット上のリスクを避けられると考える傾向は、英国・米国がもっとも高い。この2国は「ネット上で人と知り合うことが大切だ」と考える割合も低く、「そう思わない」が63%を占めていた。

 ユニセフの子どもの保護部門チーフのコーネリアス・ウイリアムズは今回の調査結果について、「若者にとってネットを介して性的搾取に遭うリスクがいかに現実なのかを示すもの」とし、「世界のネットユーザーの3人に1人が子ども」「ユニセフは、若者たちの声をネット上の暴力・搾取・虐待の問題への対応に活かすとともに、子どもたちがインターネットと携帯電話がもたらすメリットを十分享受できるようにすることを目指す」と述べた。

 意識調査「リスクと可能性:インターネットとともに育つ(原題:Perils and Possibilities: Growing up online)」は、世界25か国1万人以上の18歳の若者を対象に、自身や子どもたちのネット上のリスクについての認識を調査。対象国はアルバニア、アルジェリア、ブラジル、ドミニカ共和国、エルサルバドル、ガーナ、グアテマラ、インド、インドネシア、ジャマイカ、ヨルダン、ケニア、マダガスカル、マレーシア、モンテネグロ、モロッコ、ナミビア、パラグアイ、フィリピン、セルビア、タイ、ウガンダ、英国、米国、ベトナム。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)