学校のICT環境整備、必要な機器や課題は…有識者会議まとめ

 文部科学省は8月2日、「学校におけるICT環境整備の在り方に関する有識者会議 最終まとめ」を公表した。学校現場でのICT環境整備の考え方や必要な機器、今後の課題などをまとめている。

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  • これからの学習活動を支えるICT機器などと設置の考え方(一部)
  • 校務などを支えるICT機器などと設置の考え方
 文部科学省は8月2日、「学校におけるICT環境整備の在り方に関する有識者会議 最終まとめ」を公表した。学校現場でのICT環境整備の考え方や必要な機器、今後の課題などをまとめている。

 「学校におけるICT環境整備の在り方に関する有識者会議」は、第3期教育振興基本計画(平成30~34年度)を見越した学校のICT環境整備の在り方などを検討するため、平成28年11月に発足。3月には会議内に設置した検討チームが「次期学習指導要領で求められる資質・能力等とICTの活用について」と題し、教科や学年ごとの学習活動のイメージを報告している。

 最終まとめでは、ICT環境整備の在り方について「最低限、検討チーム報告に例示されるような学習活動を可能としていくようなICT環境の実現を保障していくことが重要」と説明。「最低限必要とされ、かつ、優先的に整備すべきICT機器など」として、大型提示装置実物投影装置児童生徒用コンピューター教員用コンピューター充電保管庫ネットワーク学習用ツール学習用サーバを示した。

 今後に向けた対応事項としては、児童生徒の情報活用能力や教員のICT活用指導力の育成、外部専門スタッフの活用、情報セキュリティーの確保などを盛り込んでいる。今後の課題では、「ICT機器などの低価格化が進むことが重要」とし、情報不足や高コスト調達などの課題を指摘した。
《奥山直美》

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