新語に強い高校生、新聞に強い大学生…親世代は?ベネッセ語彙調査

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高校生が親世代よりも「知っている」割合が高い語(差が大きい順に15語ずつ)
  • 高校生が親世代よりも「知っている」割合が高い語(差が大きい順に15語ずつ)
  • 大学生が親世代よりも「知っている」割合が高い語(差が大きい順に15語ずつ)
  • 新聞・ニュースを賑わせたおもな語(色が付いたセルは、世代間でもっとも高かった数値)
  • 2016年から2017年で540語中、熟知度がもっとも上がった10語(色が付いたセルは、世代間でもっとも高かった数値)
  • 社会への参画意識(政治への関心/選挙投票意欲)×「語彙力」(数値は平均語彙力)
  • 高校生の新聞学習経験×社会への参画意識(政治への関心/選挙投票意欲)
  • 高校生の新聞学習敬遠×「語彙力」(数値は平均語彙力)
  • 語彙力の役立ち感
 ベネッセコーポレーションが公表した調査結果によると、高校生はSNSなど仲間内で使われる「新語」、大学生は現代社会の多様な価値観や社会の変化に関わる「新聞語彙」の熟知度(その言葉を知っている人の割合)が高いことがわかった。

 「第2回 現代人の語彙に関する調査」は、ベネッセ教育総合研究所の協力を得て、全国の高校生から社会人3,130人を対象に実施したもの。現代人の言語活動の実態、およびその年代、生活、行動などによる「語彙力」の違いを明らかにすることで、現代人に必要な言葉の力を高める方法を検討することを目的としている。

 ベネッセコーポレーションが主催する「語彙・読解力検定」の辞書語彙、新聞語彙の2領域から厳選した540語の熟知度を調査。世代別に見たところ、社会人40代~60代(高校生や大学生の親世代)がほかの世代より「知っている」語は420語ともっとも多く、漢熟語、和語、外来語、新聞語彙など、すべての分野でほかの世代を上回った。

 高校生や大学生が親世代よりも「知っている」語は、辞書語彙ではSNSなど仲間内で使われる「新語」が多く、若者が新しい言葉を積極的に生み出し活用していることがわかるという。新聞語彙では、現代社会の多様な価値観や社会の変化に関わる語が特に大学生で多くみられた。

 「プレミアムフライデー」の熟知度は84.0%、「イクメン」は91.5%といずれも熟知度が高かった。「ワーママ」の熟知度は35.3%だったが昨年(2016年)比18.7ポイント増と、昨年と比較できる調査語の中でもっとも熟知度が上がった。また、「語彙・読解力検定」では社会人に必要とされる準1級相当の語彙である「忖度(そんたく)」の熟知度は56.2%、もっとも熟知度が低い高校生でも49.5%と難易度の割には低くない結果であった。

 政治への関心や選挙での投票意欲が高い人ほど語彙力が高かった。高校生では、学校での新聞学習経験がある生徒ほど語彙力が高く、政治への関心、選挙での投票意欲に高いことがわかった。

 大学生・社会人ともに「語彙力」が高い人ほど、「語彙力が実際に役に立った」と感じていた。語彙力が役に立った場面は、「授業や仕事での発表やレポート」がもっとも多く、ついで「家族、友人、学校・職場などでの人間関係」だった。社会人では、「仕事での活躍や出世」「就職試験の面接」でも約半数が役立ったと回答している。

 2020年の大学入試改革で重視される「思考力・判断力・表現力」と関連する項目について高校生に聞いたところ、いずれの項目でも語彙力が高いグループのほうが「あてはまる」と答えた割合が高かった。特に、「筆者の意見と事実とを区別して読むことができる」「文章を読むとき、細部より先に大枠をつかむことができる」「筆者の主張を裏付ける理由や根拠に気を付けて読むことができる」では語彙力が高いグループのほうが約40ポイント高い結果となった。
《外岡紘代》

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