いじめ認知件数、過去最多の32万3,808件…小学校で急増

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いじめの認知学校数・認知件数
  • いじめの認知学校数・認知件数
  • いじめの認知件数の推移
  • いじめの認知率の推移(1,000人あたりの認知件数)
  • 学年別いじめの認知件数
  • いじめ発見のきっかけ
  • いじめられた児童生徒の相談の状況
  • いじめの態様
  • 都道府県別いじめの認知件数等
 文部科学省は10月26日、平成28年度(2016年度)「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果の速報値を公開した。小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数は32万3,808件と、前年度(平成27年度)より9万8,676件増加し、過去最多となった。

 調査は、児童生徒の問題行動などについて今後の生徒指導施策推進の参考とするため、文部科学省が毎年実施している。そのうち調査開始年度がもっとも古いのは、昭和49年に開始した「小学校、中学校及び高等学校における自殺の状況」調査。いじめについては「個々の行為が『いじめ』にあたるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする」と定義している。

 小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知(発生)件数は、前年度(平成27年度)比9万8,676件増の32万3,808件。昭和60年度の調査開始以来、過去最多を記録した。

 学校別では、小学校23万7,921件(前年度15万1,692件)、中学校7万1,309件(前年度5万9,502件)、高校1万2,874件(前年度1万2,664件)、特別支援学校1,704件(前年度1,274件)と、特に小学校で増加が目立っている。学年別では、小学校低学年がもっとも多い。

 児童生徒1,000人あたりの認知件数は23.9件(前年度16.5件)。児童生徒1,000人あたりの認知件数の都道府県の差は、もっとも高い京都府(96.8件)ともっとも低い香川県(5.0件)を比較すると19.4倍の差があった。

 いじめ発見のきっかけは、「アンケート調査など学校の取組みにより発見」が51.6%ともっとも多く、「本人からの訴え」18.1%、「学級担任が発見」11.6%と続いている。いじめられた児童生徒の相談状況では、「学級担任に相談」が77.7%を占めた。

 いじめの態様は、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が62.5%ともっとも多く、ついで「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」21.6%。パソコンや携帯電話を使ったいじめは1万783件で、いじめの認知件数に占める割合は3.3%だった。

 このほか、小中学校、高校における暴力行為の発生件数は、前年度比2,651件増の5万9,457件、児童生徒1,000人あたりの発生件数は4.4件。学校別では、小学校2万2,847件(前年度1万7,078件)、中学校3万148件(前年度3万3,073件)、高校6,462件(前年度6,655件)と、小学校が増加している。

 小中学校における不登校児童生徒数は、前年度比8,407人増の13万4,398人。このうち、小学校は3万1,151人(前年度2万7,583人)、中学校は10万3,247人(前年度9万8,408人)。不登校児童生徒の割合は1.4%。

 高校における不登校生徒数は、前年度比984人減の4万8,579人。不登校生徒の割合は1.5%。高校における中途退学者数は、前年度比1,640人減の4万7,623人。中途退学者の割合は1.4%。
《奥山直美》

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