熊本市×県内大×NTTドコモ、教育ICT推進に向けた連携協定締結

 熊本市と熊本大学、熊本県立大学、NTTドコモは2018年10月22日、熊本市における教育ICTの推進を目指した「教育情報化の推進に関する連携協定」を締結した。ICT活用モデルカリキュラムの開発などを通して学校や教員で差が生じやすいICT活用を効果的に全校に推進するねらい。

教育ICT 小学生
熊本市におけるICT活用モデルカリキュラム開発のイメージ
  • 熊本市におけるICT活用モデルカリキュラム開発のイメージ
  • 協定による取組みの流れ
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 熊本市と熊本大学、熊本県立大学、NTTドコモは2018年10月22日、熊本市における教育ICTの推進を目指した「教育情報化の推進に関する連携協定」を締結した。ICT活用モデルカリキュラムの開発などを通して、学校や教員で差が生じやすいICT活用を効果的に全校に推進するねらい。

 2020年度の新学習指導要領施行に向け、熊本市では「確かな学力(思考力・判断力・表現力)の向上」「社会の変化に対応できる知識・技能の習得」を目指し、Apple社のiPadを市立全小中学校で活用すると定めている。2018年9月には先行して一部の学校で4,335台を導入。2020年度までに全134校に合計2万3,460台が整備される予定だという。

 熊本市、熊本大学、熊本県立大学、NTTドコモは、すべての教員と子どもたちがICTを利用できる熊本市の環境を活用し、子どもたちの学びの向上に繋げ、全国に展開可能なICT教育の有効的手法の策定を目指した連携協定を締結した。

 協定では産学官が連携し、地域の実情を知る有識者とともに教育現場においてICT機器を効果的かつ継続的に活用できる環境づくりに取り組むとともに、教科ごとの「ICT活用モデルカリキュラム」の開発や、「ICT活用のための知識習得、ノウハウの共有」「プログラミング教育普及のための取組み」を進める。さらに、協定による一連の取組みを「教育ICT活用推進書」として整理する。

 協定において、熊本市は市内学校におけるICT環境整備や研究フィールドの提供を担う。熊本大学は、ICT活用モデルカリキュラムの開発と、教員研修の監修および実施を担当。熊本県立大学は、プログラミングの実践的な学習機会の提供と、ICT活用事例共有アプリの開発を担当する。NTTドコモは、LET回線、iPad端末などのインフラ提供と、ICT活用のための各種施策の企画・実施といった役割を担う。

 ICT活用モデルカリキュラムの開発は2020年春を目処に取組み、フィールド校での実証を経て2021年度から熊本市立小中学校全体での活用を目指す。教員用の事例共有アプリは2019年度に開発・展開予定。そのほか、教員や児童生徒・保護者を対象とした研修や学習機会を2018年12月から定期的に行っていく予定だ。
《畑山望》

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