2019新成人…日本の未来「暗い」6割、国民年金は過去最高の信頼度

 2019年1月に成人式を迎える新成人のうち、63%は日本の未来について「暗い」と考えていることが、マクロミルが実施した調査結果により明らかになった。一方、国民年金制度に対する信頼度は41.4%と、設問を設定した2014年以降過去最高となった。

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日本の未来は明るいと思う(マクロミル調べ)
  • 日本の未来は明るいと思う(マクロミル調べ)
  • 国民年金制度を信用できる(マクロミル調べ)
  • デジタル端末所有率(マクロミル調べ)
  • SNS利用率(マクロミル調べ)
 2019年1月に成人式を迎える新成人のうち、63%は日本の未来について「暗い」と考えていることが、マクロミルが実施した調査結果により明らかになった。一方、国民年金制度に対する信頼度は41.4%と、設問を設定した2014年以降過去最高となった。

 マクロミルは、旬な情報や話題のネタについてアンケートを実施しニュースレター「HoNote(ホノテ)通信」として調査結果を発信している。今回「新成人」をテーマに、2019年1月に成人式を迎える1998年から1999年生まれの男女各250人、計500人を対象にインターネット調査を実施した。調査期間は2018年12月17日から18日。調査は毎年定点調査として実施しており、2019年で12年目となる。

 日本の未来については、37%が「明るいと思う(明るいと思う/どちらかといえば明るいと思う 計)」、63%が「暗いと思う(暗いと思う/どちらかといえば暗いと思う 計)」と回答。理由を自由回答で尋ねると、明るいと答えた人からは「2020年東京オリンピックの開催」「2025年大阪万博の開催」「景気回復のニュースを見聞きする」といった回答が多くあげられた。一方、暗いと答えた人からは「少子高齢化への不安」や「政治問題」などが多くあげられた。

 国民年金制度については「信頼できる」との回答が41.4%に上り、データ取得を開始した2014年以降最高の信頼度となった。信頼できる理由を自由回答で聞くと、「国の制度・運営」だからという意見が目立ったほか、「制度自体は信頼できるものの少子高齢化よる需給等の不安」などもあげられた。国民年金制度の信頼度は、2014年の26.8%を底に年々上昇傾向にあるものの、「信頼できない」が半数を超え多数派であることは変わらず、「金額が減る・もらえない」といった受給に関する不安・不満の意見が多く寄せられた。

 デジタル機器の利用実態については、2013年のデータ取得開始以降初めて「スマートフォン(iPhone)」が66.2%で所有率トップとなった。2位は2018年まで毎年1位だった「ノートパソコン」64.8%、3位は「スマートフォン(Android)」31.2%。iPhone以外のデジタル端末の所有率はおおむね下降傾向にある。

 新成人のSNSの利用率は、1位が「LINE」95.8%、2位「Twitter」78.4%、3位「Instagram」60.2%。2018年からの上昇率では「Instagram」がもっとも高く、ほかが並行・下降傾向にある中、急激な伸びを見せた。最近特に若い人の間で話題だといわれる「TikTok」の利用率は12.4%だった。

 2019年1月に成人式を迎える同い年の有名人のうち、今後の活躍を期待・応援している人は、1位は女優・歌手の「橋本環奈」50.2%、2位は女優・ファッションモデルの「広瀬すず」41.6%、3位はスノーボード選手の「平野歩夢」30.2%、4位は俳優・タレントの「中川大志」28.2%、5位はアイドル・モデルの「齋藤飛鳥」26.2%。調査結果の全体が見られるデータグラフ集はマクロミルのWebサイト「HoNote」から無料でダウンロードできる。
《畑山望》

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